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【静岡】南伊豆へ河津桜を見に行ってきた

南伊豆の河津桜が早くも見頃を迎えたらしいので、昨年見に行ってきた時のことを書いておく。

時は3月初旬。ひと足先に春らしい景色を拝もうと静岡へ河津桜を見に行く計画を立てた。
過去に二度行ったことのある河津町は混み具合が年々エグくなっている気がするので、この年は南伊豆まで足を伸ばすことにした。

土曜、朝5時台の電車に乗って自宅最寄りを出発。
横浜→熱海→伊東と電車を乗り継いで行く。
伊東に着いた時点で8:20くらいだったが、明らかに昨年よりも人は多く、車両内の座席はほぼ人で埋まっていた。
9時頃に河津駅に電車が着くと、車内にいた人間の九割ぐらいが下車し、駅のホームには長い列ができていた。
私は過去に並んだことのある行列を上から目線で見る節があるので、「フッ…頑張りな…私はもっと先に行くぜ…」と思いながら人々を見送った。マスクの下はウザい顔になっていたと思う。

9:20に伊豆急下田駅で下車し、20分ほどバスに乗って「九条橋」というバス停で降りた。ここから川沿いに歩いていけば、良い感じに桜並木を満喫できる。
私が訪れたのは3月4日だったが、満開の時期の終盤という感じで、花の色がやや疲れ気味だったが美しかった。
関東方面からの「河津から1時間」の壁はデカいようで、人は驚くほど少なく、少し待てば人のいない写真も撮れるぐらいだった。
スマホとフィルムでガンガン撮ったので見てほしい。

川の両岸に立ち並ぶ河津桜、土手を彩る菜の花という要素は河津町の風景と同じだが、南伊豆の方が対岸までの距離は近めな気がした。
そして、圧倒的に人が少ない。一応「みなみの桜と菜の花まつり」という祭の真っ最中なのだが、出店の規模は小さくまとまっていて、河津町のように桜並木に沿って屋台が並んでいるということもない。

歩いてきた方から対岸に渡って折り返す途中で最高のバス停を見つけた。
とりあえず停留所内に窓を設けた人間がグッジョブすぎる。いつか建て替えることがあっても窓を忘れないでほしい。

バスを降りたところから一往復してきたので、行きの道でバスの中から見えた菜の花畑を目指して少し歩いた。
11時半頃に到着。花の匂いがしてきたかと思えば、視界に春の色が広がっていた。

ここでバス停の位置がよく分からなくて1時間に1本のバスを逃しかけたが、今にも出そうなバスのサイドミラーをガン見しながら必死感を出して走ることで運転手に情けをかけてもらえた。

バスで市街地まで戻り、下田エリアを散策する。

ペリーロード沿いにある喫茶店「草画房」へ。
庭で採れたという梅を使ったジュースが美味しかった。

盆の上には季節の花が添えられていた。

少し横道に入ったところに神社があったが、崩落の危険があるので階段は登らないよう注意書きがされていた。

下田港も歩いてすぐのところにある。
小さめのボートがたくさん停泊していた。

再びペリーロードへ引き返し、骨董品店に喫茶を併設している「風待工房」というお店へ。
お店の名前は、船が港で良い風向きを待つことを「風待ち」というのが由来だということで、なんかズルい。そんなん何もかもがオシャレすぎる。

甘めのウィンナーコーヒー

その後、近くにあった黒船ミュージアムに入ってボンヤリと開港にまつわる展示品や映像を見た。
久々にこういう解説映像を見たので、「好奇心旺盛で時折鋭い発言をする子ども」と「人生のいつ頃から『〜じゃよ』口調になったのかが気になりすぎる物知りな爺さん」の会話で進むという形式自体が一周回って面白かった。

ミュージアムのすぐそばにある了仙寺では、御朱印の他に「今月の聖語」を記帳していただけるのだが、これが申し訳ないぐらい手が込んでいる。

こんなもんいただきたがる時点で煩悩に塗れすぎだろと言いたくなるビジュアルだが、これを受け取ることでこれに対する煩悩は消える訳でもあるし、でも待って、そもそもお寺の方が煩悩の原因を提供してきているし…
ハッ…!これが諸法無我!?

諸法無我
全てのものごとは影響を及ぼし合う因果関係によって成り立っていて、他と関係なしに独立して存在するものなどない、という真理です。

日蓮宗HP

その後は、駅方面に向かいながら喫茶店「邪宗門 下田店」へ。
コーヒーがたまらないカップで出てきた。
ちなみにこの店のトイレは和式。

時刻は15時半ごろ。気になっていた店などは一通り巡れたので、あとは駅へ直行する。

哀愁を感じて印象的だった建物

伊豆急下田駅まで戻り、踊り子号に乗って横浜まで帰った。
座席指定をせずに乗ってみたが、一回席を移動する必要があったぐらいで座って帰れた。


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