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バイト戦士予備軍

 陸上をやっている時は、体のコンディショニングや就寝時間などを考えて、なかなかアルバイトをすることができていなかった。要領は周囲と比べてもあまり良い方ではなく、陸上中心の生活をしている時は陸上のことしか考えられず、何か別のことをしようと思うと陸上にすぐ影響してしまうと思っていた。今となってみればただの臆病だったかもしれないし、自分に合うバイトを探すことが下手くそだっただけかもしれないし、バイトをすることで陸上に影響するという考え方がそもそも杞憂であったかもしれない。今はとことん新しいアルバイトを探したり、友人に紹介してもらったりと積極的に活動してきている。

 以前は週一でアルバイトをしていた。週二になると、陸上シーズン中は大会で遠征することが多くなり、バイトを休まなくてはならないと思ってできていなかった。週一で一回三時間半入るバイトだけをやっていた。だが、たとえ週一だとしてもシフトの日が億劫に感じてしまうものだ。

 だが陸上を一時引退して、諸事情からアルバイト代を多く稼がなくてはならなくなり、陸上を言い訳にアルバイトを億劫に感じている暇などなくなってしまった。おかげで今週は5日間、何かしらのバイトのシフトに入った。我ながら頑張っていると褒めてあげたいのだが?

 今日は早朝に一時間だけバイトをし、明日は夜からシフト。日付的には連続しているが、時間的には24時間以上隙間が空き、束の間の休みを得ることができた。多めに働いた後の休みの日はなんだかとてもありがたいものに思えてくる。

 こうして、私の常識がほんの些細なことだけど、変貌し、それに気づくことで精神の糧となる。人生、疲れていなければ常に変化していかなくては腐ってしまうのだと、アルバイトをしていて気づく。

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