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 最近ハマっているアニメがある。週刊少年チャンピョン連載の漫画が原作のアニメ『弱虫ペダル』だ。自転車のロードレースを物語の主軸にしていて、メンタルが弱くてすぐ焦ったり絶望したような顔をしてしまう主人公・小野田坂道が周りの声に助けられながら、成長し、インターハイ優勝を目指す物語だ。

 小野田くんが入学してすぐにインターハイ出場をし、それも終わって二年生になったところまでアニメ視聴をした。

 私はコロナの影響で通学定期を発行することがなくなり、最近は隣駅のキャンパスまで自転車で通っている。競技用に比べたら性能は落ちるかもしれないが、それでも自分のロードバイクに乗っていると、アニメの世界に影響されたのか、ペダルを漕ぐ脚がリズミカルになってくる。

 最後、500mくらいの坂を一気に駆け上がって目的地まで着くのだが、そこでは尻を上げてリズミカルに登る「ダンシング」をする。そして、小野田くんの同級生の鳴子くんのように「おららららららら」と心の中で叫びながら登っていく。

 大学生になって競技に対する姿勢が守りに入っていたが、彼らはどんなに脚が動かなくなりそうになっても、実力が上の選手であっても挑もうとするところに自分との大きな差を感じている。競技一つ一つにかける思いが熱く、負ければ非常に悔しがる。私が最近そのように感じたことがあっただろうか。

 毎回ドラマチックになる必要はないと思うが、私の大学陸上人生も引退が近づいてきているので、彼らの姿勢に感化されて良い形で終わることができれば良い。

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