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大学へ進学するメリットとリスク

◇本文をポストした経緯

 大学に進学するか悩んでいる高校卒業を控えた方に「大学進学にはどういったメリットとデメリットがありますか?」と相談を受けて、いくつか実際に会った人の実例を交えて返答したものが、その方以外の方々にも参考になるかと考え、ツイッターにツイートしようと考えましたが、長過ぎて可読性を欠くし一文だけだと誤解を受けやすい話であり、ポストする場所が思いつかなかったのでとりあえず最近よくみるこのnoteというサービスに投げておこうと思いました。
 限定的な私の会った人々の数例のケースの紹介でしかなく一般化することができるものではありませんが、例として同じような大学進学への悩みを持つ方々の参考になれば幸いです。

◇受けた相談と私の返答(要約)

Q. 私は勉強が嫌いで成績が悪く、大学へ行きたくないんですが大学へはい行った方がいいですか?

A. 大学へ行った人々のエピソードを私が見聞きする限り、少なくともあなたは大学へ行かない方がいいような気がします。

Q. どういったエピソードですか? 大学進学のメリットとリスクを知りたいです。

A. 個別の実例はプライバシーに配慮してぼかしますが、こういった例を見聞きして私は「あなたが大学に進学しないほうがいい」と考えました。

◇大学進学した人々の例

例1.
 大学に進学したけど奨学金だけでは足らないのでアルバイトをしながら通学したけど、労働と勉強を両立させようとしたがために体調を崩し、病欠などで単位が足りず進学できないのであきらめて中途退学して、奨学金の借金だけが残って苦しんでいるケース。
(卒業できなくてリスクを受けたケース)

 大学を卒業したけど卒業後の待遇(年収)がそれに見合うものではなく、昇給の見込みも薄く、十年以上の奨学金の返済に苦しみながら(こんなことなら大学に行かないほうが借金の返済がない分、収入は下がってもまだ生活に貧窮しなくて済んだのでは)と後悔しているケース。
(卒業してリスクを受けたケース)

 大学を出たことで特に就職先がよくなったわけではないけど、その時にできた人間の繋がりとかが大切だし、大学時代が楽しく有意義だったから、奨学金の返済は大変だし、卒業したことそのものが年収に資することもないけど、後悔はしていないし、生活切り詰めながら返済していくことに納得しているケース。
(卒業して金銭的には損失が多いかもしれないけど、経験自体に価値があったので損をしたとは思っていない、金銭に代えられないメリットを受けたケース)

 一流の大学の大学院まで出て博士課程を修了したけど、専攻する分野の博士(ドクター)の枠が既に空きがなく(いわゆるポスドク問題)、いつかドクターとして自分の研究をするためにも、博士号を持ちながらドクターの助手として安月給で働かざるを得なくなって、返済は滞るし、ドクターの椅子が空くのはいつになるかわからないしで困ってて、10年くらい大変な暮らしをした後にやっとドクターの椅子が空いて最終的には目的を達成したケース。
(学力が高く卒業して博士課程までいったのに経済的にリスクを負ったケース。しかし、時間が経ってそれが報われてメリットが上回るかも知れない見込みがでてきたケース。報われないままリスクだけを被るケースもあるらしいこともまた聞きの例では聞いた)

 ざっと典型例はこんなところです。ツイッターでは大まかな結論として「大学へ進学することはリスキー」と要約してしまっていますが、人間の数だけユニークな人生がありエピソードがあるので一概に否定はできません。
 実際に大学を卒業してよかったという人が(私の周辺ではごく少数)いることも事実です。しかし質問をいただいた方の場合「学校の成績が悪く、向学心もないけど、大学へは進学したほうがいいのか?」とのことでしたので、その場合ならばかなり断定的に「大学進学はお勧めできない」と返答できると考えました。

 参考となる例が少ない、もしくはまったくないという状況で、大学進学の判断を迫られている方々の参考として、数例の実例を挙げさせていただきました。判断を行うにあたっての実例に加えて、各位が大学進学の是非を考える材料になれば幸いです。

(※最後に、本文と無関係となりますが、私は取り急ぎポストする場所としてこのサイトを今回は選んだだけなので、私が今後このサイトを運用していく のかどうかは未定です。本文の観覧を有料にしたりできるようですが、現在のところそうした運用はまったく考えていません)

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