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「よいものに光を当てていきたい」~出会いと言葉をつないでいくまゆこさんへのインタビュー~

地元名古屋で大学職員として働かれた後、コピーライターに挑戦し、その後大阪の町工場の広報を経て、東京の出版社の広報・編集・営業などを経験をしてきたまゆこさん。

「言葉の力」を実感してきたまゆこさんが、どのように経験を積み重ねてきたか、そしてPOOLOJOBを通じて実現したい想いを今回インタビューさせていただきました。柔らかい笑顔の中に、これまで前進してきた芯の強さに触れることができました。


1 「埋もれている”いいもの”がある」~コピーライターを目指すまで~

――コピーライティングをやってみようと思ったきっかけは、何だったのでしょうか。

大学職員として10年ぐらい働いていたのですが、一番最後の配属が入試広報の部署だったんです。広報はやったことがなかったので、勉強したいなという気持ちが出てきました。また、普通の広報とは少し別の角度から学びたいなと考えた時にキャッチコピーの講座を見つけたんです。短い文章の中に必要な要素をギュッと入れるスキルが身につけられると考えました。

最初は大学の仕事で活かせられたらいいと思っていたんですが、ライティングを学んでいくうちに、「言葉の力で、世の中の埋もれてるものを光を当てていけたら素敵だな」と、コピーライターになりたいという思いが強くなり転職活動を始めました。

大学職員の時には海外留学生の学習支援もされていた

――その時に「光を当てたい」と思ったことは何でしょうか?

その時にしていた入試広報の仕事は大学の営業みたいな仕事もあり、高校の進路指導室とかを訪ねる仕事もしていたのですが、その時働いていた大学は私自身とても良いと思っていて、それを伝えたいというのがきっかけでした。大学は、トヨタ自動車が建てた私立なんですが、公立並みに授業料が安くて、少人数教育なので先生も近くてしっかり学べるし、結構就職率もほぼ100%でした。

――素晴らしい大学ですね!

近隣で有名な名古屋大学とほぼ就職先は変わらないのですが、知名度がないばかりに、高校では「あまり聞いたことがない」という反応で…。CMとかの広告にお金をかけるぐらいなら教育費に当てるという質実剛健なところもありました。

なので、すごくいいのに知られてないばかりに見向きもされないというものに、スポットライトを当ててあげられたらと思ったんです。

――名古屋でのコピーライティングの講座はどんな感じだったんでしょう?

4か月ぐらいの期間に毎週受講しており、課題もあって受講生みんなで競いながら磨き合っていました。いつも先生が課題を採点してベスト10を発表するんですよ。一喜一憂しながらやっていました。

2 思い切って大阪へ!~”面白い”方々との出会いと変化のきっかけ~

――コピーライターを勉強されて、その後いろいろなご経験を積んでいますね。

大学職員の後にちょっとだけコピーライターになったのですが、荒んでいる職場で心が疲れてしまって…その時に大阪に面白そうな職場があって応募したら受かって、名古屋から大阪で働くことにしたんです。

――もともと別の地域で働きたいという希望があったのでしょうか。

大学職員からコピーライターを目指していた時は、やっぱり最初は未経験でクリエイティブな世界に行くのは難しくて、面接に行くまでに書類でけっこう落ちてしまって。
なので、もう名古屋だけでなくて、東京でも大阪でもなんなら東北でも福岡でもいいから応募しようと思ったんです。"場所はこだわらない"という部分が出てきたんです。

――それはすばらしい行動力ですね。

大阪の職場は町工場なんですが、楽しみの延長で仕事をしている気質があって、町工場らしくなくDXもやっていてオシャレで新しいことをしているところがいいと思いました。旦那にもちょっと大阪行くわって言って決めました(笑)その間は週末婚になりまして。

――週末婚、新しい!

結局、私が大阪の仕事 1 年ぐらいで含めて東京の出版社に行くことになって、また離れていたのですが、旦那も今年4月からは東京で仕事を見つけて一緒に暮らしています。ジャイアントスイング並みに振り回してましたね(笑)

――今は一緒とのこと、よかったです。大阪でのライティング講座がとても気になりますが、どんな講座だったのでしょうか。

ライティングというよりも、言葉そのものと、その心構え、人としての在り方を学ぶ斬新な講座でした。学生から社会人も、仕事もバラバラで、でもみんなでワイワイする濃いコミュニティでしたね。講座の代表は、YouTubeもやっている鴨頭嘉人さんという方でとてもアツい方です。

最初の講義で「あなたたちは変われる」と言われ、この言葉を聞いて、ワクワクしました。
たった一言でこんなに人の心を前向きにできるんだ。そう実感して、言葉の可能性を信じるようになりました。

大きなきっかけとなった大阪での講座は、言葉そのものと向き合った

――講座をやってみて何か自分に変化はありましたか?

相手の関心に関心を持つようになったことかもしれないです。そういう心構えとかも教わるので、そういうのは意識できるようになったかなと思います。

3 「下ごしらえをしている時が楽しい」~東京の出版社でのチャンスと試行錯誤~

――その後、東京の出版社に移られたのは、どのようなご縁でだったのですか?

大阪のライティング講座の最終課題がスピーチだったんですが、その結果が良かったらしく、主催者の代表が声をかけてくれました。代表は、東京の出版社の社長で、それで「行きます!」となりました。旦那には事後報告(笑)

――そうなりますよね(笑)いい形で移られたんですね!
  出版社でのお仕事はどんなことをされていたのでしょうか?

メインが広報という形で、プレスリリースやSNSをしていました。また、1冊だけゴーストライターとして本を書いた経験があります。武田早雲さんという書道家の方の本です。めちゃくちゃ明るくていい意味でぶっ飛んでいるんですが、その明るさの秘訣は、早雲さんのお母さんにあったのではないかと考え、お母さんにも取材して執筆していきました。

あとは、営業の仕事もしていました。社内ミーティングもYouTubeのコンテンツとなって、すべて公開となって、数字などにも厳しかったのです。ちょっと考えたものを発表しようものなら激詰めされるぐらいシビアでした。

でも、とてもいい経験にはなりました。いろいろやるので、段取り力がついたと思います。色んな職種を同時並行するので、目まぐるしかったですね。毎日、今日はどんな日になるんだ?と(笑)3時に寝て8時に起きる生活だったので、その時は一人暮らしだったからできたのかも。

――すごくハードそうですが、やりがいもありそうですね。その中でどういう仕事が楽しいと思いましたか?

”下ごしらえ”をしている時が楽しかったです。「これを営業のツールとして持っていけば売れるんじゃないか」など。それで試してみて、「ここ上手くいかなかったな、次はこうやって改善しようかな」としていくのが好きなんだと思います。

4 POOLOJOBの受講と旅の楽しみ方

――POOLOJOBに入ろうと思ったきっかけを改めて教えていただけますか?

もともと副業をこれから先やっていきたいなという思いがありまして。これまではまだ行動にする感じではなかったのですが、たまたまインスタで広告が出てきて「旅を仕事に」というのがとても素敵で、旅が好きだしやってみようと思って受講を決めました。

ラオスにて

――カナダ留学もされていて、海外はこれまで20か国行かれていますよね。その中で台湾に7回行かれているのはなぜでしょうか。

私が大学職員として働いてた時にセミナーなどに来てくれた留学生の子たちに会いに行くことが多かったです。台湾は、南方気質というか人や街が明るくて楽観的なのがいいです。あと、ご飯が美味しいところです。

――ほかに海外で印象に残っている場所はありますか?

新婚旅行で行ったウユニ塩湖がすごく良かったです。私は相手が決まる前から新婚旅行はウユニ塩湖に行くと決めてました。ここしかないって日程で行きましたが、イメージ通りでもう感激でした!ちょうど行く3日前に、ウユニ塩湖でウェディングフォトを撮っている写真を見つけて、「これやりたい!」と思って、楽天で翌日発送で安いドレスを買いました。

――行動力がすごい!旦那さんに言った時の反応はどんな感じでしたか?

「なんかいいね」と。私の行きたいところが旦那の行きたいところなので大丈夫です(笑)

――素敵な関係ですね。旦那さんも元々旅がお好きだったんですか?

旦那は仕事の出張で海外などあちこちは行っていたのですが、現地で遊んだり観光したりをしてなかったようで、
私との旅行が、本当の意味で初めての”旅行”だったようです。前とは変わって、旅行に来たそうな顔するようになりました。「次、今度のなんか夏休みどこ行く?」などそれとなく行きたそうな雰囲気を出すようになりました。

――まゆこさんと一緒に行くようになって楽しさを感じるようになったんですね。

5 「路地裏にふっとあるようなお店に光を当てたい」~これから目指したいこと

――ライティングとコピーライティングはやっぱり違うと感じますか?

そうですね、違う気がします。コピーライティングは、最初にそのものを見つめて色々書き出して、コンセプトを考えていくという流れなんですが、それに対して旅の記事のライティングは構成から考えていかないといけないので、使ってる筋肉が違う気がします。

――今後、こういうことをしていきたいというイメージはありますか?

ライティング力を磨いて、魅力をちゃんと伝えられるように、光を当てられるようになりたいと思います。

――今後書きたいテーマや場所などありますか?

やっぱり大好きな台湾や地元の名古屋の変化などを書きたいと思います。台湾は、台北だけでも何度行ってもやっぱり面白いです。ベタな観光地じゃなくて路地裏にふっとあるようなお店を見つけられたらいいなと思います。

出会いがつながって、今があり、POOLOJOBに辿り着いたまゆこさん。
そのアクティブな行動力もさることながら、目の前の良いものを大事にし心の声である「言葉」を伝えようとする芯の強さが伝わってきました。これからもよいものに光を当てていく姿を応援したいと思います。


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