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読書感想No.28『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』
こんにちは、天音です。
今回の読書感想は、青柳碧人さんの『赤ずきん、旅の途中でしたいと出会う。』(双葉社)です。
●あらすじ(Amazon)
日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!
青柳さんによる昔話ミステリ、第二弾です。
上のあらすじにもあるように、今回は赤ずきんがとある目的を果たすために旅をしながら、数々の事件を解決するという連作短編集となっています。
個人的には前作の『むかしむかし〜』よりもこちらの方が好きでした。
前作も昔話を下敷きに、その話に登場する不思議なアイテムを使いながら事件を斬新なアイデアで解決していてとても楽しかったのです。しかし『赤ずきん〜』の方が1話ごとのページ数が増えていて、トリックも背景もモリモリになっていることにより面白さが増幅しているのだと思います。
一つ一つの満足度が高かったです。
「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」の4つの童話を下敷きにしたミステリ。
多くの人が知っている童話です。お菓子の家が出てきたり、魔法使いが舞踏会に行かせてくれたり、マッチを灯すと夢が見られたり。
この御伽噺的な可愛らしい設定に対して、愛憎の絡み合った人間らしい事件。
甘いものとしょっぱいものみたいな、一見合わなそうで実は相性抜群の組み合わせなのです。
物語にぐいぐい引き込まれます。
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が面白かったので、この本もいつか絶対読もうと思っていたのですが、実は早めに入手した理由はカバーにあります。
冬季限定で雪が降っているカバーになっていたんです。
普通の表紙も可愛いのですが、ずきんに雪が積もっている赤ずきんが可愛くて、つい積読を脇に置いて買ってしまいました。
本屋にもあまり頻繁に行けない世の中ですが、こういう工夫は本を買う上でとてもいいなと思いました。
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