『一方向の夜』

『夜』と言ってもいろんな夜があります。
夜を感じる場所が違ったら、
夜を感じる人が
それぞれの場所で夜を感じていたら、

その分異なるたくさんの『夜』が生まれます。

夜の闇を照らすコンビニのあかり。
照らすというよりも射すようなその光は、
長年田舎に住んでいた私にとって異様な一つの夜のあり方でした。

良い悪いではなく、この光景からわたしがみたものをお届けします。

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『一方向の夜』
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街中の夜は本当の怖さを教えてくれない

何もない静けさを
そこに隠れている影と足跡を

本当にあるはずのものを
光をあてることで
目に映らないようにしている


あるという安心感より
ないという静けさ

自分がどこにいるかわからない
感覚を感じてみたい

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