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読んだ絵本の記録④

十五夜お月さん ごきげんさん

本日は、お月見日和の1日になりそう。
もうすぐ3歳になる娘(まる)は、お月さまが大好きだ。
まんまるだったり、とがったり、うすい白だったり、
ピカピカ光ったり、あそこには不思議がたくさん詰まっている。
お月さまを題材にした絵本も数多くある。

今回は、特に印象的だった絵本たちの紹介です。


[月のふしぎ]


第一印象は「絵」がすごく素敵だと言うこと。
写実的に収まらず、読み手をじんわり柔らかく包み込むような情景は、大事に大事に描かれた愛情を感じる。

調べてみたら北海道出身の水彩画家、石垣 渉(いしがき わたる)さんという方らしい。

文字の多い図鑑は、まだ難しいかな?と思うことがあるけれど、この作品は「絵本」と「図鑑」のちょうどいいところ、優しい部分と教科書的な部分が合わさって、とても読みやすい。
対象年齢5歳〜とあるが、2歳の娘は
「おおきいのがすーぱーむーん。ちいさいのがまいくろむーん。」
と、ぐーにした右手と左手を前後に動かして、再現して楽しんでいる。


[パパ、お月さまとって!]


著者は「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カール。
自身が愛娘サースティンの「お月さまとって!」と言われたエピソードから着想を得た、ほほえましい絵本。
これは私も娘に言われた言葉でもある。
さぁどうする?
「屏風の虎を縛りあげてくれぬか。」
という殿さまの無茶振りくらい難題だ。
一休さんほどのとんちを思いつかない私は、抱っこして、
「よし、じゃあ手を伸ばしてみて。」
と、娘にトライさせるくらいしか思い浮かばない。

絵本の中のお父さんは、長い長ーいハシゴを持ち出し、高い高ーい山に登り、よいしょとお月さまに辿り着く。
いいなぁ、こんなお父さん。

観音開きの見開きや、ダイナミックな仕掛けにワクワクする作品。
なんと59㎝×42㎝の大判サイズもある。


[ペガサスにのって!]


図書館に行くと、いろんな棚から無差別に本を引っ張り出してくる娘。
「ままー、これ、かりようね。」
と持ってきた絵本。
ページを開くと思わず、わぁっと声が出た。
パステルなのか技法は分からないけれど、奥行き感のある美しく幻想的なイラストだ。
内容は、少女がペガサスにのって、生まれたばかりの三日月を空の高くまで連れて行ってあげる、というお話。

大きく優しいペガサスと、少女の好奇心。少し怖い星座も出てくる。
リアリティのある音の表現や、人物の表情がやや曖昧なところが、お話のイメージを膨らませる。

私が好きなポイントは、決して手に届かず鑑賞したり、時には見守ってくれるポジションになりがちな「お月さま」が、生まれたての守ってあげたいキャラクターとして描かれているところだ。
読んだ後の「お月さま」はきっと、よりフレンドリーで身近に感じるだろう。

寝かしつけ前に読んだら、素敵な夢が見れるかも。

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