ハッピーバレンタインファイトクラブ

映画ファイトクラブの中で、あなたが好きな名言はなんだろうか？
私は「ムダなことはスルッと滑ってかわす」である。
こんな風なマインドを持ち、実行できたらさぞかし軽快なステップを踏めるだろう。
このセリフの前には「何も恐れずに突き進む」
とあるが、怖いものは怖いのでここはあまり触れずにおこう。
劇中の好きなシーンは、タイラーが屋敷の中で自転車を乗り回しているところだ。
初めてこの映画を観た当時も思ったが、
ヘレナ・ボナム＝カーターが演じるマーラという女性は強烈だ。
"僕”も相当なヤバいやつだが、マーラの登場はその上を行く圧倒的手に負えない存在感を放っている。
しかし後半に差し掛かってくると、何故かまともな気がしてくる。
カフェでの会話で、彼女は正しい恋愛感を持って異議申し立ててくる。
コープスブライドの様な青白い肌の下には血も涙もあったのだ。
中学生だった私が「あれ、こんな関係性だったの？」と疑問を感じるほどに。
そうして大人になった今も、どこかアンバランスなこのキャラクターが好きである。

うちにはいつ買ったのか忘れたが、未使用のファイトクラブのシリコン型がある。
そのうちピンクの石鹸でも作るつもりだったのか、
まったくもって当時の自分の趣味を疑う。
せっかくバレンタインだし、これを機に愛のこもったチョコレートを作ることにした。
毎年、ガトーショコラやらトリュフやらスモアなど作っていたが、娘が産まれてからはお菓子作りにゆっくりとかける時間は無くなったので、今回は手短に出来るものにした。

材料
ルビーチョコレート
ホワイトチョコレート
生クリーム
冷凍パイシート
フリーズドライクランベリー
クラッシュピスタチオ


①パイシートを適当な大きさに切り、オーブンで焼く
②シリコン型に、湯煎にしたルビーチョコレートを流し込み、ドライクランベリーを入れて、その上に焼いたパイシートを並べる。
③湯煎したホワイトチョコレートの半量にクラッシュピスタチオを混ぜる、生クリームを少量入れてガナッシュにする。先程の型に詰める。
ガナッシュにしていないホワイトチョコレートを流し込み、冷凍庫へ入れる。
④"タイラーダーデン"の電話番号の入った広告を入れ、ハッピーバレンタインの手紙を添えたらできあがり。

さて、今年は喜んでくれるかな。