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エア猫(日記的な妄想的な)



わんちゃんを飼っている友達に付き合って、ペットフード売場をうろうろする。

私は常々ねこを飼いたいと思ってはいるのだが、猫アレルギーがひどいのでとても飼えそうにない。だがここはひとつ、その気になって想像してみる。

家に猫がいることにする。
つまりエア猫だ。

設定を詰める。まずは猫種を考える。
三毛かなあ。
ロシアンブルーが好きだと思ってたけど、いざ飼うと思って考えるとちょっと違う気がする。
ハチワレ、クロネコ、シロネコ、キジトラ、サビトラ、シロクロ、アレルギーがあるのでできれば長毛じゃないほうがリアルさが出ていい。

保護猫ちゃんであること前提なので、柄はあまり関係なくご縁だろうな。

そういうことにします。

ご縁で飼ってる保護猫の茶トラ。

唐突な茶トラ。今まで猫種で悩んでいたのは何だったのか。

ペットショップには色んなものがある。
トリミングスペースに並んで、犬の幼稚園というものを発見した。猫の幼稚園はないのだろうな。聞いたことがない。
(が、想像するだけで可愛い)

有名なちゅーるが、棚にぎっしり並んで売られていた。すごい種類と多さだ。
聞いた話だが、ちゅーるも万能ではなく、好みで一切口にしないという犬猫もいるらしい。

味も多種多彩、うちのエア猫はちゅーるの好みはどうだろうな?

買って食べさせてみて食べなかったとき、わんちゃんならば、散歩がてら知り合った犬友達に譲ったりできそうなイメージがある。だけど、ねこは知り合いがあまりいなさそうだ。そんなイメージがある。

エアねこに名前をつけなければ。

食べ物の名前つけてる人が多くてとても可愛いなと常々思っていた。
あずきとか、おこめとか、だいふくとか。
名前つけるのは下の子が上手なのでメモ書き ストックにいいのがないか見てみる。
(私は主に OneNote を使っているので 携帯でもすぐアクセスができて便利です。そして最近、下の子が同期して使うようになってきた)

カステラ。
これがいいような気がする。何か茶トラに合っている。

さてうちのエアねこ、 保護猫の茶トラでカステラちゃんという名前であるとまで決まった。子猫から少し大きくなった若ねこぐらいの歳でオスだ。
性格は慎重でオスにしては物静かだが、たまにひどく荒ぶることがある。なつく順番は、「上の子>私>だんな>下の子」だろうな。
すまん下の子よ。現実的な予想だ。

さてこんな妄想をしている間に、わんちゃんの飼い主さんが戻ってきた。

トリミングを頼んでいたこのわんちゃんは、実に美しい毛並みで賞を取ったことのある美貌のコリー犬(♀)で、性格も並外れて落ち着いて優しく賢く、わんとも吠えないし。立ち話しているとじっと黙って待っている。穏やかで辛抱強く、正直わたしよりも確実に賢いと思う。

一礼して撫でさせてもらってもよろしいですかと犬に聞く。
礼儀正しく聞いて、シャイなのでちょっと恥じらう。(犬が)

エアねこはそっと頭の後ろに隠して、また必要なときに出てきてもらうことにしよう。




終わり。





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