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質にこだわるのは、量をクリアしてから。

※10分間で書く、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ。毎日更新13日目※

最近……って言っていいのかわからないけれど、「まちがえたくない」思考の人をよく見かける。ブログをはじめるなら、開設する前にアクセスアップのコツや、おすすめデザインなんかを調べる。文章なんていつでも、いくらでも書けるのに、まず文章講座に通う。

自分で考えて、試行錯誤するよりも前に、模範解答をほしがる。それで「失敗しないぞ!」って自信が生まれてからはじめる。

わたしはこれでいて結構慎重なタイプだから、その気持ちはよくわかる。どうせならミスは少ない方がいいし、成功する賭けにしかのりたくない。うん、わかるよ。

でも質にこだわるのって、量をクリアしてからの話だと思うんだよなぁ。

よく、すでに成功している人は、「まずは手を動かせ」っていうじゃないですか。たぶん誰でも同じ。「いますぐやれ」「まず行動しろ」と。

それに対し、「実際に実行する人だけが成功するからそういうんだ!」って理解している人も多いし、実際そういう側面もあるんだろうけれど、本当のところ「やってみないとアドバイスしようがない」ということだと思う。

文章を書いたことのない人に、おもしろい文章を書くコツを聞かれたって、なんにも言えない。だってそうでしょ、相手がどんな文章を書くのかわからないんだから。そして本人も、文章を書いたことがないから、自分ができることとできないことを把握してない。そりゃなにも言えませんって感じ。

だから「まず行動を」なんだよね。まず行動して、どんなに下手くそでもいいからかたちをつくる。そしたらそのかたちがどう歪んでるか、どうおかしいか、よりキレイに見せるためにどうすればいいか、アイディアが出てくる。

不恰好だろうがなんだろうが、たたき台になる「まず最初の一歩」がなければ、質がどうこうなんて言ってられないんだよ。

もちろん、最初から質にすっごくこだわって、そのうえで量もこなせたら、それがいいと思う。でも最初から質にこだわるような能力や審美眼?みたいなの、だれももっていないから。感性を磨いて、「質」とはなにかを体感していくためにも、まずは量が必要なの。

わたしだって、最初はもう、猛烈に書いたよ。1ヶ月150記事だって平気で書いた。1日5記事かな。とにかく、書いて書いて、書きまくった。

はじめたばかりの人間は、時間をかけたからいいものができるとは限らない。とにかく手を動かし続けるだけ。

それで、もう手が動かないよ、量産は限界じゃない?ってくらいになってはじめて、足元に散らばるこれまでの試行錯誤の跡を見つめてみる。そこではじめて、自分はこういう文章を書きたい、書けるんだ、書けるようにならないと、っていう感想が生まれる。ゼロに対して、感想は生まれない。

エッセイを毎日書き始めたのも、同じ理由。最近はじっくり考えて書く記事が多くなって、記事数自体はずいぶん減った。文章を書く時間より、考えてる時間のほうが何倍も多くなった。

それはそれでいいんだけど、やっぱりわたしはライターなので。書きたいと思う。手を動かしたくなる。

最近、ブログもなんだか窮屈な気がして、あんまり更新してない。この「書きたい」欲を発散するためにはじめたのが、このエッセイ。

エッセイっていうものへの挑戦でもあって、だったらまず量をこなさないとね、ということで毎日更新にした。量をある程度こなさないと、なにもかたちにならないって知ってるから。

あ、もう10分だ。今日は1500字書けたぞ。このまま練習すれば、10分で2000字書けるかもしれないな。

じゃあ、またあしたね。

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