雨水創作日記04ー創作とプライド

思えば下手なくせにプライドだけは一人前だった気がします。前述したギャルの相方にサイト開設記念か何かで彼女の好きなジャンルのイラストをプレゼントしたのですが、飾ってくれたのが『雑貨』欄……。私の一生懸命描いてプレゼントしたものがなんで雑貨扱いなんだ! と勝手に怒ってましたね。
今から思えば私のへったくそでジャンルに対して特に愛情もない絵を(知らないジャンルだった)飾っていただけたこと自体に感謝しなきゃいけなかったのにね。その後も日本で唯一のジャンル(カップリング)で色々活動してた時もなんで私の精魂込めた作品が盛り上がらないのだ!とかイライラしてたし。
そんなマイナーなジャンルが盛り上がってたら怖いよ。盛り上がるほど集客数あったらせめて誰かほかに描く人もいただろうに……。絵は相変わらず下手だったし。
でもある程度のプライドも創作して行く上では必要なんですよね。私のこれはすごい!ヒャッホー!って思いながら書く作品のスピードの速さよ……その後の惨憺たる評価でプライドなんて粉々だけどさ。でも評価うんうんはともかく、作品に対する愛情に関わるプライドは捨てたらいけないなとは思っています。
適当に扱ってキャラクターや物語をかわいそう(かわいそうな展開の物語は大好きですよ)な目には遭わせたくないし、自分に精いっぱいに対応することは忘れないでいきたいと思っています。そのお話は私にしか書けないわけですから。
陳腐な展開だとしてもね、私はキャラクターに対する愛情がすごく湧いてしまうタイプで、その子たちを嫌われたくはないしとても大切にしています。だからキャラクターを大切にするためのプライドは大事だなあと思っているわけです。勉強も練習もできることはする、あわよくば鼻高々(今時言う?)になれるほど評価もらえたら嬉しいけどそれはまた別の話!
低評価が怖くてプライドが傷つけられてしまうことが怖くて書けないってこと、意外と多いんじゃないかと思います。私も昔はそうだったし書いては知らん人に駄目駄目言われてたし人気も出ないし、でも最終的にその評価とか作品に対するプライドをたたえるのは自分自身なので好きなように書くのはいいことなんじゃないかと。
書けば自分に足りないことだって見えてきます。人と比べたらそれこそきりがないけど、自分の作品にも多少なりとも好きなところってあるしそれを大切にするのは悪いことじゃないです。私も十年くらい前のいまでは下手すぎて他人様に見せられないような作品でも、まだ好きなところがあって時折読み返してる時ありますよ。そうすればあの子達にはいつだって会えるし。
過去の作品を大切にすることもまた、創作に関する大切なプライドの保ち方なのではないかと思っているのです。頑張って書いたもん……。下手だの駄目だの言われるけど、創作を続けていく、キャラクターを大事にするためのプライドは大切にしたいところです。

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