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魅力的な装丁の本を飾りたい

素敵な装丁の本がたまらなく好きです。
書店の文芸コーナーへ行くと、まずは本のデザインをめちゃくちゃ見てしまいます。

時代に逆行しているので完全に本は紙派なのですが、装丁が刺さってほぼジャケ買いと行っても過言ではないお気に入りたちをいくつか紹介します。


■相沢沙呼/medeium・invert

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とても話題となった作品なのでご存じの方も多いかと思うのですが、イラストレーター遠田志帆(えんた・しほ)さんの表紙が優勝していると思いました。遠田さんの表紙も含めてこの作品だと思う。
私が読んだのは丁度invertが出たくらいの頃でしたが、装丁が素敵すぎたので絶対に一緒に置いておきたかったので文庫ではなく単行本で買いました。
遠田さんは、綾辻行人さんのAnotherなどの表紙も印象に残っているのですが、この二冊は色合いも含めて本当に本当にきれいで、絵に引き込まれてぼーっと眺めてしまいます。
あ、内容はめちゃくちゃ面白いです。

この作品、昨年の小説現代に続編?掲載されていましたよね。単行本次回作出るかな~次は何色かな~緑が良いな~と個人的に思っています。
↓これこれ。このイラスト、カラーで見たい。
雑誌掲載のこちらの最新作は未読です。すみません。

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中間淳太くんが表紙の小説現代に載りました。これ予約合戦に負けて何とかネットで取り寄せたら足許見られたお値段でした。
内容はちゃんと読めていないけどこういう雑誌はいつか絶対読むと思う。

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■中山七里/さよならドビュッシー
■綿矢りさ/ウォーク・イン・クローゼット
■辻村深月/噛み合わない会話と、ある過去について

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表紙めちゃくちゃ可愛くないですか!!!(興奮)
この素敵なイラストは、イラストレーターの北澤平祐さんの作品です。好きすぎてウォーク・イン・クローゼットもさよならドビュッシーも表紙を一時期待ち受けにしていました。
北澤さんの作品ステキすぎてワクワクします。あ!素敵な表紙…!と思ったら北澤さん作品だったことあるあるです。WEBサイト貼っておきますね。
http://www.hypehopewonderland.com/

この3冊内容はどれも面白いですが、特に綿矢りささんが大変お気に入りです。お洋服が大好きな主人公が友人のために奔走します。この表紙が本当にぴったり。ポップで可愛くてビビッドでお洒落なお洋服やアクセサリーの中で武器(に見立てたドライヤーとハイヒール)を構える二人の女性。内容を読んだ後に改めて表紙を見るとますますこの作品が好きになります。


■くどうれいん/わたしを空腹にしないほうがいい

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歌人 くどうれいんさんの短歌・エッセイ集です。1ページ位の短いエッセイが詰まっていて、各エッセイのタイトルが短歌になっています。
くどうれいんさんは最近注目している方で、エッセイ「うたうおばけ」や芥川賞候補になった「氷柱(つらら)の声」も素晴らしかったです。くどうさんについてはちょっと別でちゃんと語りたい。笑

この本は、表紙も色相も、材質も大きさもすべて大好きです。
近くの書店に置いていなくてネットで取り寄せたのですが、封を開けた瞬間魅力的な装丁過ぎて感動しました。もうこの本が置いてある私の本棚大好き、て思うほどです。

↓一般的な文庫サイズより少し小さめで、薄いのです。(75ページ位)
あと表紙が「紙」っぽくて(画用紙みたいな手触り、といったら伝わる?)、そこにペン画で描かれたご飯のイラストがまた素敵です。

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内容もとっても面白いので色んな人におすすめしたいです。
若い女子のユーモアとみずみずしさ、芯のまっすぐさ、等身大の足掻きなどがお料理と絡めて赤裸々に描かれていて、何度も読んじゃいます。好き。


■宇佐見りん/推し、燃ゆ

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みんな大好き「推し、燃ゆ」です。わたしも大好き!!!
この作品本当に面白くて何度か読み返しています。現在進行形で推しがいるわたしは逆に怖くて読めない。笑

「推し、燃ゆ」は内容もとってもとっても面白いですが、私はこの装丁かなりドンピシャで凄いと思います。これは皆買っちゃうでしょ。
「推し」というキャッチーな題材に、目をひくピンク色、ダイスケリチャードさんの心惹かれるイラスト、単行本にしては手に取りやすいサイズ感(「小さい」ということはそれだけで大事に抱きしめたくなるような気持ちになる)。「推し燃ゆ」の装丁デザインをされた方は本当に本当に凄いと思います。「推し燃ゆ」はこの装丁のおかげで届くべく人に届いているように感じます。もちろんタイトルが秀逸すぎるのは言わずもがなですし宇佐見さんの筆力もものすごいのですが、まずは入り口部分である装丁が天才だと心から思います。

表紙をめくった瞬間広がる青色。
この本扉のデザイン、内容を読んだ人ならおおっとなるはず。私は読み終えた後に改めてこの本扉のデザインに気づいて何とも言えない気持ちになりました。作品の物語とも相まって胸がいっぱいになる。この本扉の前には同じ青色一色の遊び紙があるのですが、このビビッドな同じ青色で入れた理由を色々考えると一人で勝手にまたグッときます。この本、本当に愛しい。

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今日は以上です~。他にも素敵な装丁とか表紙イラストとかご紹介したいものはたくさんあるのですが、特にお気に入りを挙げてみました。
「推し、燃ゆ」の装丁力が凄いということはいつか誰かに話したかったのです。(超早口で喋るヲタク)

後は私がめちゃくちゃ大好きなTOP装丁はエンデの「果てしない物語」なのですがこれは思い入れが強い本なのでこれだけについていつか書きたいと思っています。

今日もただ私が喋りたいだけの文章でしたがここまでお読みいただいた方いらしたら聞いてくれてありがとうございました。

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