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最近フランスを忘れてた気がする

こんばんは!ENGAWA歴3カ月、noteは初投稿の若山千夏です。

わたしは2018年9月~2019年6月の10カ月間、フランスのレンヌというまちに留学していました。

ここ。

パリから新幹線みたいな電車で約2時間、有名な世界遺産のモンサンミッシェルへはバスで約1時間のところにあります。モンサンミッシェルに行ったことのある人は、必ずこのまちに降り立っていると思います。

何をしてたかというと、このまちの大学に留学生として通って、国際マーケティングなど経済・経営の分野の勉強をしていて、あとはもちろんフランス語の勉強もしていました。

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最近ふと気づいたことがあります。

フランスにいたときは、いつも小さなことに幸せを感じてたなぁ。

公園のベンチで人間観察をする。
お気に入りのフランスパンを見つける。
今日は昨日より空のグラデーションが綺麗。
今日は晴れてる。(曇りがほとんどの地域だったので)

などなど。日常のほんとに小さな変化に気づいて、そこに嬉しさや楽しさ、悲しさや寂しさも感じ取っていました。

もちろん、テスト勉強や帰国日というタイムリミットなど何かしらに縛られていたけど、バイトしなくていい、授業もあんまりない、いい意味で留学中に出会った人たちとはゼロからの人間関係だから気が楽で、時間も、気持ちも、ゆったりしていたからというのはあると思います。


でも、なんで最近は感じなくなったんだろうと考えたときに思いついたことが2つ。

①日本は視覚情報が多すぎる
信号待ちをしてるときに信号のちょっと上の方に目を向けると、
ジャンカラ!マック!とりき!という看板や広告であふれていて、視覚情報が先に頭の中に入ってくるから、自分から気づいて感じ取る時間が少ないのかなぁと。

②日本では「すいません」を言ってばかり
一方、フランスではいつでも「メルシー」。1日に何回言ってるんだろうってぐらい。※メルシーは、フランス語で「ありがとう」という意味です。

ドアを開けて待ってくれてた、メルシー。
何か手伝ってくれた、メルシー。

日本語の場合「ありがとうございます」より「すいません」の方が短くて言いやすいからというのと、「すいません」にもいろんな意味があるからだと思うけど、あまりにも言いすぎてるような、「ありがとう」より先に口走ってるような。「ありがとう」が自然に出る暮らしの方が、気分がいい気がします。


こんな理由を挙げたけど、別に日本が嫌いなわけではなくて、むしろ留学から帰ってきて今までより好きになりました。もっと自分の国のことを知りたい。グローバルグローバルって言うけど、もっと自分の国でやれることがあるんじゃないか。

そんな風に思っていたので、このインターンに関わり始めて、尼崎やほかの地域に住んでいる人たちとも出会って、一緒に何かをやれているのがすごく嬉しいんです。日本も捨てたもんじゃないなと、まちの中に入る面白さを体感しています。


でも、最近忘れてたフランスでの感覚を取り戻すために、まずは小さなことから変えてみようと思います。

電車やバスでの移動中、音楽を聞かない。
カフェでは窓際に座る。
毎日夕方の空の写真を撮ってみる。

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今までほかのインターン生にもあまり自分の留学の話をしたことがなかったけど、でもやっぱりわたしフランスが大好きなんです。
ひとも、まちも、食べものも。清潔感は圧倒的に日本の方がいいけど。


わかやま ちなつ

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