見出し画像

【ホントのとこどうなの?】 通学(一部)再開した大学生の本音を聞いてみた

全国500名の大学生と一緒に「エンタメ×若年層」事業をつくるAmaductioNが独自に調べた、学生へのアンケートをもとにした調査レポートを記事にしていきます。
*************************************************************************

こんにちは!
「UNILAB(旧 大学生総研)」ライターの 忠 です。

さて、未だに新型コロナウィルスの影響は各所で聞かれるところではありますが、一部の大学の さらに一部の授業では、9月からの後期で対面での授業が再開しはじめています。

また先日、文部科学省は新型コロナウイルスの影響で遠隔授業を続ける大学が多いとして、対面授業の割合が半数に満たない大学の状況を調べ、11月上旬に大学名を公表すると発表しました。

そこで今回は、後期がはじまった大学生へのアンケートとインタビューを通して、再開した対面授業の実態や大学生の本音について調査してみました。

■まずは通学実態についてアンケート調査

ーーーーーーー
【アンケート概要】
回答期間:2020年10月4日~10月9日
回答件数:157件
対象者:全国の大学生・大学院生
ーーーーーーー

【Q1.現在(後期)の通学状況を教えてください。】

画像1

通学を再開している学生は 約30%程度のようです。
いまだに対面授業が再開されていない、もしくは様々な理由でオンライン受講を選択している大学生が多いようです。

【Q2. 対面授業が行われているのはどのような教科ですか?】

画像2

「ゼミ・研究室」「実験・実習」系の授業は再開されている大学も多いようです。

■”対面授業再開”に対する大学生の本音って?|寄せられたコメントを抜粋して紹介

それではアンケートに寄せていただいたコメントを紹介していきます。

《すべての授業がオンラインで実施されている》皆さん

●地元に帰省して授業を受けている。東京の友だちに会えないのは寂しいが、保育園からの友だちと一緒に居られるのが嬉しい。 [跡見学園女子大学/20歳/女性]

●大学に行きたい思いもあるが、通学時間を考慮したり、在宅だと課題を早めに終わらることができたりと、自分の時間を有効活用できるのは良いと思っている。[亜細亜大学/20歳/女性]

●つまらないです。課題提出型の授業だと、レジュメを読んで課題を自分でやるだけなので、授業を取っている意味を感じません。[立教大学/20歳/女性]

●このままでもいい気はするが、定期が欲しい。サークル場所までの交通費が… [学習院大学/20歳/男性]

●(実験のうち全体の3回は学校側の配慮で行っても行かなくてもいい対面実験が行われる予定)年間150万円以上払って家からのアクセスがそれほどよくない自習室を借りてる気分。[早稲田大学/20歳/男性]

●事前にオンデマンドだと告知されていたのに、初日からリアルタイムのZoom授業になって少し戸惑った。前期こそ、対面がいいと思っていたが、夏休みを挟むと全てオンラインの方がいいかもしれないと思った。[慶應義塾大学/19歳/女性]

対面授業については再開の望む声といまのままでも良いというような声が半々でありましたが、授業というよりは通学があったときに当たり前に享受していた「通学定期」や「友人との時間」といった点を求める声も見受けられました。

《一部の授業が対面で行われており、通学している》皆さん

●対面でやるべき科目の精査をしっかり行って欲しい(対面でやって欲しい科目がオンラインでそうでない科目が対面) [杏林大学/22歳/女性]

●ただでさえ通学しないといけないだけで面倒なのに教室に入る度にQRコードを読み取って行動記録を送信しないといけないのが本当に面倒なので全部オンデマンドかZoomにしてほしい、朝のラッシュの時間帯に電車に乗りたくない。[東洋大学/21歳/女性]

●一つだけ対面の授業があるが、通学時間が長いことや同じ曜日の他の授業はリアルタイムZoomであることなどから正直それだけのために行くのは面倒臭い。[早稲田大学/19歳/女性]

●週一で友達と飯行けるくらいなのでちょうどいい。[慶應義塾大学/20歳/男性]

●友達に会えるのは嬉しいが、通学の時間などがあるため対面授業のある日の別のオンライン授業の課題がその日のうちに終わらせられずに溜まってしまう。[共立女子大学/20歳/女性]

●週一で通っていますが、交通費が痛い。定期では元取れないし、、、[東京女子大学/19歳/女性]

●通学時間が2時間弱かかるので、一コマの対面授業のためだけに移動時間を使うことがもったいなく感じます。[帝京大学/19歳/女性]

対面授業の再開も全面ではなく一部ということで逆に、時間や金銭面での不便さを感じている人も少なくないようです。特に同じ日に対面授業とオンライン授業が両方あるときには、いままでになかった不便さもあるようです。

■もうすこし深堀りしてみました|大学1年生の女性にインタビュー

今回お話を伺ったのは、共立女子大学1年生の女性Mさん。

―― まずは前期を振り返って教えてください。すべてがオンライン授業だったと思いますが、その中でどのようにお友達をつくっていましたか?

授業はオンラインでしたが、Zoomを利用したグループワークの時間などがあり、そこで同じ班になった子とInstagramのアカウントを教えあっていました。

―― 最初はインスタを交換するんですね。

そうですね、DMで連絡も取れるし、ストーリーや投稿を見るとその子が何が好きで何を考えているかなど、どんな人でなのかわかるので、はじめましてで交換するのには適していると思います。

―― LINEは交換しないんですか?

LINEも交換します。LINEの方が事務連絡という感じがありますね。日常の他愛もないやりとりはInstagramやTwitterで、という感じで私の周りでは使い分けているイメージです。

―― なるほど。会ったことがない人と友達になるのに時間はかかりませんでしたか?

インスタを見ていて、私と同じ趣味というのが判明した子がいて、すぐに仲良くなれましたね。お互いジャニーズアイドルが好きで、特に最近はSnow Manを応援しているのですが、その話題で盛り上がっていました。このあと(*インタビューは10月8日実施)も、渋谷のレコードショップにSnow Manのビッグポスターが掲出されているので、その友人と一緒に見に行く予定なんです。

―― 好きなものが同じというのはやはり強いですね、ありがとうございます。
(※女子大生の間のジャニーズブームについてはこちらの記事でも紹介しています。)

―― それでは後期のことを伺います。一部の授業が対面受講を再開するという発表が大学からあったときはどのように感じましたか?

もちろんうれしかったです。3月上旬頃に入学手続きで行ったきり、大学に通えておらず、”大学生になった”という実感も薄かったので、「やっと行ける!」という気持ちが強かったです。

―― 不安とかはありませんでしたか?

3割くらいはありましたね。ZoomやSNSでは会話していましたが、対面で会うと実際どうなんだろう、というような気持ちはすこしはありました。でもふたを開けてみると、たぶんみんな同じような気持ちを抱いていたと思うので、お互いに話しかけ合ったりスムーズに会話できました。

―― みんな多少は不安はあったんでしょうね。
   それでは、後期に入って大学の授業を対面で受けてみて、どのようなことを感じましたか?

わからないところをその場で質問して解決できるのは、対面授業の良いところだと思います。また、大勢で同じ空間で授業を受けると、みんなのリアクションもあるのが良いなと思います。
一方で、毎回教室を移動するのが大変だなというのは感じました。高校だと基本は自分のクラスで授業を受けると思うんですけど、大学は違うんだなというのが新鮮でした。前期も自分の部屋からほとんど動かなかったので。
あと席も自由だから早めに行かないと良い席が取れないなというのも気付きましたね。

―― 教室移動が大変という意見は、新鮮ですね。
   対面授業は一部のみでまだオンライン授業もあるということで、その点が大変という声が他の方から多く寄せられたのですが、いかがでしょうか?

大学側が空き教室を開放してくれていて、貼り紙等で案内もしてくれているので、オンライン授業はそこで受けてます。私はそんなにストレスはないですね。

―― 大学側のそういった取り組みは助かりますね。
   他になにか気付いたことなどはありますか?

そうですね、やはりオンラインと対面だと、人の印象は変わるなと言うのはあると思います。意外と背が高いな〜とか。
あと、オンラインではカメラをオフにしていた先生の授業を対面で受けたときに、「この先生、男性なのにめちゃくちゃまつ毛が長い&上がってる!ビューラーとか使ってるのかな…?」みたいな発見はありました笑

―― Zoomだとすこし印象変わりますよね。

私も、外出自粛期間に入るときにちょうどコンタクトレンズのストックが切れてしまって、その後も外出がこわかったのでしばらくメガネをつけて生活していたんです。授業やサークル活動にもメガネ姿で参加していて。後期になったタイミングでやっと眼科に行ってコンタクトレンズを買ったんですが、会う友達に「あれ?めがねは?」とか「後期から大学デビュー?」のように聞かれることはありましたね笑

―― それは印象が変わるというか、印象操作に近いですね笑

―― インタビューは以上となります。ご協力ありがとうございました!引き続き大学生活たのしんでください!

ありがとうございました!

■まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

メディアでも大学の授業がすこしずつ再開・・・みたいなニュースを見かけるかと思いますが、実際に大学生がどのように感じているのかというのを紹介してみました。

僕自身、完全にもとの学生生活には戻れないということでもどかしい気持ちもありつつ、もちろん新型コロナウィルスの感染が拡大したら僕ら大学生世代だけでなく多くの人に影響があるんだろうということはわかっているので、むずしいなと感じています。
他の学生のみんなも同じように感じているというが今回の調査ではわかりました。

*************************************************************************
【担当ライター】

立教大学4年。最近のブームは大貫妙子さんです。
*************************************************************************

AmaductioNについて

株式会社AmaductioNでは若年層向けのリサーチや企画のお手伝いをしています。

こちらの記事で当社の大学生コミュニティについてご紹介しています。の記事で当社の大学生コミュニティについてご紹介しています。

画像3

▼当社の実績の一部をご紹介しています

▼お問い合わせはこちらよりお願い致します


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?