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月にかわってアマビエよ! part4

続きで〜す。読んでない人はpart1から読んでくださいね。ガンバ!

ちなみにキャラクターといえば、拝金主義を人格化したカネゴンや公害を巨人化したヘドラなどその時代のネガティブな部分をキャラクターにしたようなものもあります。いつも思うけどヒーローより怪獣の方が個性があって面白いですよね。ヒーローは「かっこよさ」がまず重要だけど怪獣はダメな部分が強調されてて、もっとみんなヒーローより怪獣に注目するべきだよね。自分の悪いところも見つめ直すという意味でさ。

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ところで神道のことばで「穢れ」(けがれ)というものがあります。「穢れ」とは神様が苦手とするもので、一説には「気枯れ」が変化したらしいとのこと。気が枯れた状態、エネルギーが少ない状態での参拝が良くないというルールで、喪中や女性は生理中での参拝は神さまが嫌がるらしいです。

妖怪的目線で人間界を見ると、職業が専門化したゆえ人間のメンタルが肉体に著しく負けている構図が人間社会の「穢れ」=「気枯れ」と呼べます。たとえば地球温暖化の専門家の科学者なら、現象に対して確かな真実味の中で生きることができるでしょうが、普通の人間たちはTVや新聞記事といった加工された怪しい報道メディアの渦の中で判断をしていかなくてはなりません。

そんな社会で生きる人間世界の疲れ「穢れ」を癒すのがこのアマビエプロジェクトです。人間社会に生きていると優しい人ほど集団や他者に妥協してしまい知らぬ間に自分を偽って騙されたり傷ついたりします。

「嘘の嘘」であるアマビエプロジェクトはそんな茶番を暴露し、厳しい文明に付き合う場合にはアダであったはずの優しさや繊細さがあればこそ読み取れる絶対的なパワーと快楽を温存しその大きな愛で鑑賞者を包み込むのであります(キラキラリーン☆彡)

忙しい早送りのような文明生活の中に立ち並ぶ高層ビル群は経済的な富という固定概念を人間たちの脳に植え付け、さらに金儲けに走らせます。アマビエプロジェクトはその虚像を逆さまにし、巻き戻すことで人間文明の叡智の結晶、文化的な良心を解体し、人間たち個々が生まれ持っているはずの原始の生命の波動を抽出します。

人間ひとりひとりが持っている原始生命の波動について、DIYが鷹作なのかオリジナルなのかというたとえで説明しますと、ダンボールでギリシャ彫刻を作ったと言ったら偽物と言われるかもしれませんが、それをDIYしたといえばオリジナルとみなされるゾーンがあるのです。

つまり「嘘」の美しさとは地球から見上げる月のようなものなのです。毎日空に上がってくる月を人間は見慣れていますが、実際の月というイメージは太陽に照らされた映像を見せられているだけで触ることはできません。すなわち月の美しさは幻といえます。

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月と似ている例でいうとタレントの人気も本人の実像とは距離のあるところで世間が作ったイメージがもてはやされています。つまり嘘や演出の中で人間社会が求めるイメージを演じているタレントの虚像を人びとは崇拝しているのです。

昔の人たちは杯に注いだ酒の水面に写った月をさかづきと呼び、それを飲むことで太陽のパワーを得ようとしました。

このように「虚像の虚像」は太陽のパワーを復元するという原始のルールがもとになっているとも言えるでしょう。

というわけで、月にかわってアマビエよ!

汚れた虚像である人間社会をアートという水面に写し込むことで、太陽のマジカルパワーを復活させちゃうわよ!

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やっとこ終わったよー!(汗)読んで頂きありがとうございました。

次回はアマビエアメリカで治験バイト体験のエッセイマンガだよん。

お楽しみに♪


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