元に戻さなくていい、これを機に変える〜誰もが受けられる教育について〜

以下は、小学3年生から支援級在籍のまま通常級にチャレンジしているお子さんを育てる方(網掛け部分)とのやり取りなのですが、少し、ほんの少し、いまコロナのあとで、子どものための教育に近づいている面もあって、来週月曜日から地域の小学校は通常登校、中学校はなんとこれまでになかった7時間授業のスタート、ということで、元に戻そうとするだけが良いわけじゃない、と思うところについて書きます。

通常級は、いま分散登校で人数が半分になっている
授業も1コマ40分になっている
というチャンスを捉えて、明日から午前中3コマ、通常級に参加することになりました。

職場のカウンセラーの先生に、子どもの発達検査の結果をみていただき、学校での取り組みについてお話しました

手先が不器用(そこだけ最も低い)
は通常級の先生にも留意していただき
「もっと字を丁寧に書きなさい」とか
そういうことを求めないようにしてもらえば大丈夫

これから、手書き文字だけではなく
パソコン、Ipadを使うようになれば
そこも問題にならないでしょうと

手書き文字の問題、本当に何でもないことになりますね。
ハネはらいに異常に厳しくて全部やり直しの先生が
息子の隣のクラスの先生でもいましたが、そういうことがきちんと何のためにやるのか、見直されるといいですね。

なんか今回のこの3時間授業、不登校でお迎え行っていた
お子さんも毎日通えていて、あと若干、起立性調節障害気味だったお子さんは午後のグループになり通えるようになっています。

いろんな弊害が改善された面もあるなーと思っています。


一人一人の子に適切に教育を受けさせる、
適切に成長させる、発達を促す
のが目的であり、学校という制度はその手段なのだから
「制度に合わせられない=教育が受けられない」ではなく

3時間授業なら通える、午後からなら通える

という代替策を提示できるのはほんと、ユニバーサルな対応ですよね

素晴らしい

そんなふうにもっとなっていってほしいですね


スモールステップで、ここから馴らして、また少しずつ大集団に戻れたらいいですね

「この子はできるんだ!」って先生が認識を改めるチャンスがあっただけでも良かった!


先生になる人達も、「学校マシーン」

というか、学校制度になんら問題なく順応出来てきた稀有な人たちだから

躓く子がわかんないんですよね


支援学級の先生も、いまはベテランでよーくわかってらっしゃるけど

まだ手探りだった時は、決まったとおりにやらせようとしていたとおっしゃっていました

学芸会、決まった立ち位置、決まったセリフを言わせようとしていたと

そうじゃないんだ、子どもたちが自分たちが主役とおもい、自分たちが物語の中に入って

自分で考えたセリフ、自分で考えた立ち位置、身振り手振りじゃないと動けないんだ

とわかったのはだいぶたってからだと



そうなの、今までは学校に個人が合わせて来た 
で、合わせられない子は行く場なし、
だったんだよね

そうじゃない
いろんな選択肢が用意されていて、午前からや午後から、そしてオンラインもあるかもしれない
それが私立に行くという話じゃなくて公立であってもいろいろあっていい

個人がまずあって、学校がある
それがこのまま浸透していったらーと願います。

元に戻そう、じゃなくてね。
学芸会のお話も本当に素晴らしいですね。

中学のほうが(もちろんカリキュラムをこなすことに必死なのもあり)ずっとゴリゴリに元に戻そうとしているから
待てーい。と思ってしまいます。

・・・ここまで・・・

学校に合わなかった、合わせられなかった子達が、この6月、学校に戻り始めています。
来週から学校が元に戻ったとしても、今週先週とした経験が、活きてきて、そうだ、午後から来れるから午後からでもとなれたらいいな。。。

不登校のいろんな子達と接してきて、特別扱いされることが嫌なんだということはよくわかりました。特別な場所(いつ行ってもいい学習支援クラス)においでと言ってもそんなことはしたくない。
給食だけとか部活だけとか、そんなの嫌なんだよね。
だから、自分だけが午後からという選択は嫌かもしれない。

次の波に備えてオンラインの準備は始めているというし、なんとか、元に戻す方向ばかりでなく、個を大切にする教育に少し近づいていることに触れたいと思いました。

昨日は街で会う子ども達から昼間も夕方もこのまま3時間授業がいいとたくさん聞いて、さらに先生が、子ども達がいまとても落ち着いていて、とのお話。。。切ないです。元に戻さなくていいものも、これを機に変えていけるものも、あるのではないかとー!

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