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生まれる前の記憶がある息子 3歳過ぎまで話さなかった理由

自閉スペクトラム症の息子は、言葉の発達がゆっくりでした。

1歳過ぎた頃には「ママ」などの意味のある言葉かな?というような発語(発声)が少しある程度でした。もちろん、泣く時や笑う時には声を出していましたし、一人遊び中にも声を出していましたが、意思表示としての発語(発声)はほとんど見られなかったのを覚えています。一人遊びしながら、何やら「ウニャウニャ」言っていたりしていましたが、そのほとんどが「ババーン」などの効果音のような発声ばかりで、会話としての発語ではない印象がとても強かったのです。

3歳直前になってようやく2語文を話すようになりました。しかし、その2語文も自分の意思を伝えるための発語という感じではなく、事実を言葉にしたというような発語ばかりでした。例えば「わんわん、いた」とかですね。ご飯が食べたいとか、オモチャが欲しいとか、自分の意思を伝えるような発語はほとんど見られませんでした。かと言って、自閉症児特有のクレーン現象は一切見られませんでした。

クレーン現象とは、自閉症児によく見られる行動で、何か欲しい物を取って欲しい時に親の手首を持って、欲しいものに近づける行動です。定型発達児では、欲しいものがある時には「ジュース(ちょうだい)」のように言葉で要求したり、欲しい物を指差して「これ」と示すのが普通とされています。

生まれる前の記憶

そんな息子も3歳過ぎてから、急に発語が増えていきました。

発語が増えていくと、次第に生まれる前の記憶について頻繁に話を始めました。

そんな息子に、今まであまり話をしなかった事、急に話をし始めた理由を聞いてみたところ、驚くような話をしてくれました。

それは…

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