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ビジネスにおける組織とボート(漕艇)には共通点がある。

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ボート(漕艇)の各ポジションの役割について

漕艇におけるメンバーの役割は大きく、艇指揮、艇長、ストローク、エンジン、バウに分かれます。それぞれのポジションに与えられる役割は実は全く異なり、全員が息を合わせて船を漕がないとうまく前に進みません。

トヨタ紡織ボート部公式HPより引用

①漕ぎ手その1:ストローク(進行方向の後方で漕ぐメンバー)

漕ぐオールのペース配分やピッチ(漕ぐリズム)の上げ下げをリードする役割を持っています。クルー全体のリズムの中心になります。
※バウとエンジンはストロークの漕ぐリズムを見て自分の漕ぐピッチを判断するので、ストロークがしっかりしていないと船の推進力は最大限発揮できません。

②漕ぎ手その2:エンジン(船の中央で漕ぐメンバー)

文字どおり、漕ぐパワーの源泉になります。バウが持ってきた水の推進力を強化し、そのままストロークに伝える役割があるので、ある程度持久力に優れた人員が選ばれます。エンジンが弱いと船は失速します。

③漕ぎ手その3:バウ(進行方向の先頭で漕ぐメンバー)

最もパワーと持久力が必要なポジションです。推進力がないところから水をかき出し、船が前に進む力を生み出す、重要なポジションです。
また、他の漕手の動きを見ることが出来るため、全体の調子を見たり、声を出して励ましたりするムードメーカー的役割もあります。

④艇指揮(ストロークの正面に立つメンバー)

文字どおり、船の指揮官です。船のピッチを声に出してリズムを取る、疲れている漕ぎ手を励ます、などが主な役割です。リズム感があり声がよく通るメンバーが適任です。
艇長は船を漕がないので、漕ぎ手の体力的負担を理解しながら励ます優しさを持った人が選ばれる傾向にあります。

⑤艇長(バウの後ろ=進行方向に立つメンバー)

海面の潮の流れなどを見て船の進行方向を決める非常に重要なポジションです。船の進行方向次第では潮の流れに負けて全く進まないこともよくあり、この艇長の腕次第でどれだけ効率良く前に進めるかが決まります。

このようにそれぞれのポジションによって与えられている役割が異なり、それぞれ最適な体格、性格なども異なります。

仕事でも同じことが考えられる

私はこれはビジネスにおいても同じことが言えると思っています。

例えば、ゼロから立ち上げるプロジェクトの場合をイメージして考えてみます。必要な人員は大きく分けて二つに分かれます。

  • 指揮官:全体の方向性と進捗を管理するメンバー。

  • 実働部隊:実際に手足となってプロジェクトを形にしていくメンバー。

「実働部隊」はまた二つに分かれます。

  • 情報収集部隊:調査を中心として情報を持ってくるポジション

  • 情報集約部隊:持ってきた情報を集約し、形にするポジション

  • 実働本隊:実際に手足を使ってクライアント業務などを行うポジション

面白いことに、指揮官だけ集まったとしても、プロジェクトは進みません。
方向性について「あーだこーだ」議論して終わりです。
方向性は決まったものの、何も進まず停滞する問題が起こります。

つまり、有能な組織、漕艇で言い換えるならば「推進力のある組織」とは、明確に各ポジションの役割が区分され、かつ、それぞれが完璧に調和して機能している組織だと思います。これではじめて、組織が組織として動きます。

大学二年生、若干20歳の僕たちは、まだ社会人にもなっていないあの時代から、組織学の根幹を学んでいたんだなと感銘を受けました。

懐かしの大学時代(防衛大学校)、2年生の春にあった厳しいカッター競技会の動画を見ていて、ビジネスの基礎を学んだ経験だったなとふと回顧し、noteに書いておきました。

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