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当社グループ会社「株式会社DONKEY」のご紹介

こんにちは!
アルプス技研 公式note編集部です。
 
今回は当社のグループ会社、「株式会社DONKEY」をご紹介します。
どんな活躍をしているのか、山本社長よりお話を伺いました。
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株式会社DONKEYについて教えてください。
 
株式会社DONKEYは、2020年3月に小型多機能型ロボットの開発・製造・販売を行う会社として設立されました。当社グループが注力している農業分野において、2016年に株式会社日本総合研究所が「農業者みなが儲かる農業 = 『Agriculture 4.0』」を提唱しました。それに共感し、企業や大学有志による数年間の検討を経て「小型多機能型農業ロボットの開発」から「販売とロボットが取得したデータを活用し農業の発展に寄与すること」を目的とし、株式会社DONKEYを設立しました。2020年5月には当社の関連会社となり、2022年2月にはこれまで以上のグループシナジーを発揮するため、連結子会社となりました。今後は、ロボットの開発・販売を通じ、サステナブルな農業の実現に向けサービスを提供していきます。

農業の課題を教えてください。
 
農業による課題は少なくありません。「熱中症」、「農業機械に関わる事故の発生」、「災害による被害」、「農作業の手間」、「農業就業人口の減少」、「農業者の平均年齢の高齢化」などがあげられます。現状、中小農家が多い中、大規模農業にあるような機械化への取組も難しく、課題となっています。
 
開発に長く関わっているケースはありますか?
 
勿論、あります。一つ紹介するとしたら、京都の丹後地域における小ギク生産の支援を2年ほど行っています。
小ギクの農薬散布は、人が手で機械を持ち、農薬を上下に散布しており、散布にムラがでているのが現状です。また、手振り散布は、散布している方が農薬を浴びてしまうため、防具服を着て行い、熱中症を引き起こす原因となっています。高齢作業者が多いため、熱中症で死者が出るケースも発生しています。そこで、株式会社DONKEYが開発した「XCP100」の改良を繰り返し、テスト走行を行い、実証機を完成させました。現在では、リモコン操作で均等に農薬散布が行えるため、熱中症や農薬に触れるリスクが大幅に軽減されています。

農薬散布で活躍する小型多機能型ロボット「XCP100」

被災地で活躍するロボットもあるようですが、DONKEYも被災地支援をされていますか。
 
小型で小回りが利くという特長を活かし、実際に被災地でのボランティアも行っています。
大雨で被害を受けた農家に、農地の復旧で役立つスマート農機の力を知っていただくため、「XCP100」というロボットと被災園地に向かいました。この農機は、大型農機が入りにくい狭い場所や荒れ地でも荷物を運ぶことが出来るロボットで、作業者を登録し、その人の後を自動で追従する機能があります。本来は収穫物の運搬や薬剤散布などで使用されますが、今回は園地の清掃に協力し、ボランティアが拾い集めた枝木やゴミを載せて運ぶことで活躍しました。人の力で重い荷物を運ばずに作業が行えるため、労力が軽減されます。今後は、自動走行機能を実装し、量産する予定です。

今後の目標、ビジョンはありますか。
 
農業用ロボット市場はまだ成熟しておらず、価格や機能が標準化されていません。
農作業に関わる時間を短縮し、長時間労働に関連した病気やコストを解消したいと考えています。そして、収穫を始めとする重量物の運搬を支援し、農作業の重労働を軽減したいと思っています。大型農機が入りにくい場所でも入れるように、さらに小型化を目指しているんですよ。また、農業経営の判断に利用可能な圃場データを集め、中小規模農家に省力化技術を導入し、より多くの面積を管理することで生産性の高い農業の実現を目指しています。
これからも農業に寄り添い、「持続可能な都市農業を実現するための小型多機能ロボットによるスマート農業一貫体系の確立」を目指します。

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ありがとうございました!
既に多くの農家の方々の重労働軽減に貢献されているのですね。
今後の活躍を楽しみにしています。

株式会社DONKEYのHPはこちらからご覧いただけます。

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