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『女性社会の看護業界に革命を! 僕が男性看護師を輝かせたい理由』


「女性の職業というイメージが強かった看護師業界も、年々男性看護師の割合が増えてきています。しかしながら子どもの将来なりたい職業ランキングで、いつも女子は看護師がTOP3にランクインされる中、男性看護師は10位圏外と言うのが現状です。女性がプライドを持って支えてきてくれた看護業界を、男性ならではのチカラが加わる事で、女性の負担を軽減した女性にも優しい看護業界にしたい。」

同じ志を持った男性看護師が輝くための活動と体質改善サロン経営者として自分らしく看護師資格を活かす秋吉さんに取材させていただきました。

秋吉さん写真

秋吉 崇博(あきよし たかひろ)
准看護師/正看護師/フリーランス看護師
男性看護師コミュニティ代表(NURSE-MEN)

大分県別府市で生まれ育ち、小さい頃から人がよろこぶ姿や、笑顔になる姿を見るのが好きで、気づけば看護師の道を歩んでいた。

看護師になると、救急医療の魅力に惹かれ、10年ほど救急医療の現場へ。
北は北海道、南は沖縄とさまざまな土地で救急医療に携わってきた。

しかし、その過程で、命の尊さ、予防医学の重要さを痛感。それから現在の体質改善サロンと出会う。
もともと格闘技が大好きで、ボクシングのプロライセンスの取得や、キックボクシングの経験を活かし、体質改善×キックボクシングをMIXさせたサロンを展開。

そのサロンを通して、看護師コミュニティを運営し、仲間と男性看護師だけの会社『一般社団法人Nurse-Men』を立ち上げた。

現在も『男性看護師にスポットライトを』をテーマに活動中。

◾️看護師を目指したきっかけ

僕は元々、何も将来の夢がない学生でした。家の手伝い以外のバイト経験もなく、自分で外で稼いだこともないのに親に対しては反抗期で、男としてダサいと感じながらもどうしたら良いのか分かりませんでした。
特に夢もないのに大学に行かせてもらうのも申し訳ないと悩む中、教員兼僧侶であった当時の担任がきっかけで看護師という選択肢を知り、男性がまだ珍しかったことも格好良く感じ、看護師を目指しました。

◾️看護師としての働き方

地元大分県で働きながら正看護師を取得し、救急科に配属。現場で働く先輩の姿に憧れ、必死に追いかける充実した看護師としてのスタートでした。

しかし、ある時を境に病院でのキャリアコースに違和感を感じ始めました。憧れていた先輩方がどんどん出世して管理職になっていくにつれ、現場でのプレイヤーを離れ、委員会や病院運営に回って疲弊していく姿を見て、愕然としてしまったんです。

「自分の看護師人生このままで良いのか?」と考えていた頃、地元の先輩が大阪で応援ナースという働き方をしている事を知りました。まだまだ応援ナースという働き方が一般的ではなく、自分の経験が東京という大都会や他病院で通用するのか不安がありましたが、自分という人間力を試したい、自分を磨きたいと覚悟を決め27歳の時に上京しました。

転職後は、徐々に自分はどこでもやっていけるという自信がつき、北海道から沖縄までさまざまな土地でさすらいの応援ナースとして働きました。

◾️キャリアの転機

4年程前、北海道で3ヶ月契約の応援ナースをしていた頃でした。
ナースコールを取る回数が多かったり、患者からの評価がたとえ良かったとしても見える形で評価として反映されない看護業界に違和感を感じていました。看護師としてキャリアに自信はついてきたけど、その一歩先にやりたいことが見つからず、契約期限が切れたら東京に戻ろうと考えていました。

そんな時期に、北海道の飲食店で常連の女性と出会い、柔道整復師である息子さんと一緒にサロンの共同経営をすることになったんです。
初めての経営をする中で、看護師である自分だからこそできることは何かを見つめ直すきっかけとなり、その後、東京で現在の体質改善サロンを立ち上げることになるのです。

友人にモニターとなってもらって実績を積み、その技術と経験をサロンに来てくれるお客さんを元気にすることに還元していく。自分が頑張れば頑張るほどお客さんには喜ばれ、対価としての評価にもしっかり反映される事でモチベーションが上がり、またお客さんに還元したいと思える良い循環が出来上がっていくことを実感するようになっていきました。

◾️男性看護師にスポットライトを

看護師として働きながらサロン経営をしていた僕は、働き方に悩む看護師から相談を受けることが少なくありませんでした。

相談の中には「看護師に向いてないと思う」「なんで看護師になったのか分からなくなってきた」という声も多く、男性看護師からは、女性社会で肩身が狭い、男性が看護師として働いていることに対する認知度が低いとの意見も聞くようになりました。子どもの将来なりたい職業ランキングを見ても、女子は看護師が必ずTOP3に入るのに、男子は10位圏外であることを残念に思っていました。


女性は結婚や出産によってライフワークバランスに変化があったり、体力的にも男性の力を借りた方がいい場面がある事を、病棟時代から感じていました。

男性看護師の割合が増えることは、結果的に女性看護師が働きやすくなり、最終的に看護業界が変わると僕は考えています。

その世界を実現するためには、男子のなりたい職業ランキングで看護師が1位になり、まずは看護師になりたいと思える男の子を増やす事が必要だと思っています。

現在活躍している男性看護師が、格好良くて憧れる存在になることが第一歩だと考えると共に、現在働く中で悩める看護師のサポートもしていく事を視野に入れています。

その想いを込めて、昨年、男性看護師だけの『一般社団法人Nurse-Men』を立ち上げるに至りました。『男性看護師にスポットライトを』をテーマに活動しています。

秋吉さん写真2


◾️秋吉さんの目標

男性看護師をさらに輝かせて看護業界を変えていくこと、そして選択肢を知らないだけで看護師になった事に対して後悔する人をゼロにしたいと思っています。

「看護師に向いてない」と思うことがあるとすれば、自分が看護師として輝ける場所をまだ見つけていないだけです。
なぜ向いていないと思ったのか自分としっかり向き合い、自分はどうしたいのか改めて見つめ直してみて欲しいです。

そして僕は僕で、看護師の職場を安心して働ける環境に変えていくので安心して看護師の仲間になって欲しいなとこれからも伝えていきたいと思います。

インタビュアー:山田理早(看護師/助産師/保健師)



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