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オリンピック選手の管理栄養士さんが家に来たらすごいことになった話

昨日、オリンピック選手の管理栄養士さんをしている柴崎真木さんが家に遊びに来てくれました〜。

マキさんとは、私が企画・編集をさせていただいているフリーペーパーに記事を書いてくださったことがきっかけで出会った。とにかく頭が良すぎて、やっていることが素晴らしすぎて会うたびに学ばせていただくことだらけ。ほんわか優しい、のんびりしているけどスゴ腕。スゴいのに超謙虚そんな人。大好きっ♡

さてさて、マキさん昨日はたけのこご飯、たけのこと豚の煮付け、たけのこのお刺身、昆布の佃煮、そしてお手製サングリアをお土産に我が家に来てくれました。しか〜し、これだけでもスゴいのに、昨日はこれだけでは終わらなかったのです。です。です。

大食いの旦那&育ち盛りの男子二人がいる我が家の食事の悩みを散々聞いてもらっているうちに、作り置きの話になりマキさんから信じられない言葉が。

「作ってあげよっか?」

って、ワ〜イ、ワ〜イ、もう遠慮のかけらもなく、ありがたくそのお言葉いただきましたっ。

ここからがスゴイ。とにかくスゴイッ。

まずは冷蔵庫の食材チェック。昨日はラッキーなことに、コープで配達された野菜がいっぱい入っていた。ニンジン、チンゲン菜、小松菜。ネギ、キューリ、ニンニク、生姜、レモン、新タマネギ、鶏のムネ肉、豚のミンチ、切り干し大根、ひじき、剥いてある冷凍の枝豆、ツナ缶をマキさんはピックアップ。

冷蔵庫にある野菜や食材、調味料、冷凍庫に入っているお肉や、食材などササット見たかと思えば、一瞬にして把握し作るものを決める。

先ほどまでの のんびり、ふんわりマキさんはどこへ行った?すごいテキパキマキさんへと豹変。

さて、ここからプロの世界が目の前で繰り広げられていく。

毎週コープの野菜ボックスで届くニンジン。そんなニンジンばっかり使えるか〜っ。と見て見ぬふりをしていたものが大量にあった...それを、全部救出してくれたマキさん。

斜めにスライスして千切りに。とにかく、切って切って切りまくる。ニンジンは斜めに切ってから千切りにすると薄くて、綺麗にカットできる。知らなかった〜。

マキさんのアドバイス。

「料理は計画が大切」

どういうこと?と最初思ったけど、マキさんのお料理を見ていて納得。とにかく最初に作るものを決めて、切るものは全部のレシピ分、全て最初にカット。切る順番も、ニオイのないものから切り始め、最後は肉類などのナマ物の順番で、まな板をいちいち途中で洗わない。一連の流れを見ていると、途中から全く包丁は使わないということがわかった。私は、要領が悪いから、あっちに行って、こっちに行って、あれ取って、これ取って、切って、まな板洗って、また切って、又まな板洗って、焼いたり煮たりしたら今度は、置くところなくて、あーだこーだ...アホの典型のような料理をしていたことに気づく...これでは、料理が面倒だと思うはずだなあ...と反省。

恐ろしく手際の良いマキさん、一瞬にしてニンジンを使った作り置きが2品出来上がった。私は、横でもっぱら味見と、洗い物係り。それが、不思議なことに、すごい品数を作っているのに洗い物がめっちゃ少ない。

次から次へとマジックのようにお料理が仕上がっていく。実は、今の家、ガスコンロが壊れていて、ただいま一つのカセットコンロで料理をしている。たった1つのカセットコンロを駆使し、3時間でできたマキさんのお料理。

ジャーン

どうだっ。すごいだろ〜〜〜〜ッ。(私が作ったわけではないけど...)

・小松菜の胡麻和え・ニンジンのナムル・ヤムウンセン・キャロットラペ・チンゲン菜の中華炒め・切り干し大根・ゆで鶏・野菜スープ・無限キューリ・ひき肉と枝豆とひじきの団子

とにかくヤバイっ。本当にヤバイの一言に尽きるプロのお仕事を目の前で見させていただいた。カセットコンロ1つでこれってことは、コンロが3つあれば半分の時間くらいでできるってこと。すごすぎる....

プロの仕事とは

アスリートの食事を管理する管理栄養士さんの仕事って、現場を見ることなんてほとんどない。目の当たりにし、その仕事の素晴らしさを知った。見ていると、砂糖も塩も指でつまんで入れている。指が計量になっていて、何グラムはこのつまみ方とかがあるのだとか。そして、味のバリエーションの多さ。この10品、見事に全て味が違う。そして味は抜群に美味しいことはもちろんのこと、スポーツをする旦那と息子が食べやすいように、口当たりも良く、風味があり、食感もあり、計算された素材の組み合わせ、どこを取っても見事。疲れが取れる、パフォーマンス向上、体重の増減、栄養のバランス、色々なことを考慮して作られる。


お家で料理をしていただいて良かったこと

外食、お惣菜を買うのと、お家で作ってもらったのとでは、何が違うのかな...と考えてみた。まず、家でやってもらうことの1番の良さは、「安心感」。自分がこだわって使っている調味料や、野菜など、自分が選んでいるものの中で作ってもらっているので、外食のように何か変なもの使ってないかな...とかいう心配がない。

そして、何よりも良かったことは、お料理のコツや、味付け方法を目の前で実践しているところが見れて、教えてもらえること。例えば、前からず〜っと疑問だった「サッと茹でる」この、サッとってどのくらい?とか、こんな疑問をその場で解決!野菜の切り方だって、あ〜、こういう風にカットしたら食べやすいんだ!とか、苦手で食べたがらないものは、こんな風に調理すればいいんや!とか、色々と学べた上で、サッカーをする成長期の息子にはどのくらい、何が足りてないかなとか相談したり。こんな悩みに的確に答えてくれる人なんて、そう居ない。最近では、アスリートフード〜の資格ができてから、それっぽいのにエセッぽい人にたくさん出会った。やはり、ちゃんと勉強した管理栄養士さんでスポーツ選手をサポートする人とは格が違いすぎる。

こういう本物の人たちが、もっと世の中のアスリートを目指す子どもを支えるお母さんたちに出会える場があれば、と心から願っている。マキさんのそんな活動をちょっとでもお手伝いできたらいいな〜と思ってる。

そういえば、今年平昌オリンピックで大きな話題を生んだ、小平奈緒選手。オリンピックの最中にやっていた特集番組を見ていたら、小平選手は冷蔵庫に作り置きをいっぱいしていた。実は、その作り置きのルーツはマキさんなのだとか。マキさん、最初は小平選手のお家で作り置きをしていて、そこから学習した小平選手はそれを自分で実践するようになったのだそう。

「お料理は学習なのよね」 

この言葉が私の心に刺さった。私も、もっと学習して美味しくて、旦那も息子も健康で、丈夫で満足できるパフォーマンスができるご飯が作れるようになりたいな〜と心から思った。

ということで、うちの家の冷蔵庫は今、小平選手並みの作り置きがいっぱい入ってる。幸せ〜♡マキさん、ありがと〜♡

あっ、そうそう。最後に!私はいつも大量に作ってると思ってたけど、マキさんの料理を見ていて、もっと量が必要だってことに気づいた。作り置きしてもすぐになくなるなあ....と思ってたけど、自分が作っていた量の3倍くらいの食材を使って作り置きをすれば、2〜3日は楽ができるのかもな。これからは、もっと豪快に料理しよう。そして、もっと盛り盛り食べさせよう。

盛り付けする美的なところから、味付けも、料理することも、もっともっと楽しみたいな〜と食についてすごく考える素晴らしい機会となった。そして、お料理が大好きっていうマキさんの料理愛に触れて、お料理ってそんなにも楽しいことなんやな〜っていう新たな見解をいただきましたっ。

マキさんの著書「疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事」とても役立ちます!ぜひ読んでみてください。


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