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女子大はもう要らないのか?

初めまして。

私はこの春都内の女子大を卒業し、化粧品メーカーに就職しました。今では素晴らしい大学で学ぶことができたと思っていますが、入学当初は女子大に入るなんて受験失敗したなぁと思っていました。

話は少し飛びますが、私は小さい頃から所謂「女の子らしい」女の子でした。自分が女であることに疑問を持ったことなどないし、ずっと手入れをしてきたロングヘアーを切ったことがないし、スカートが好きでお菓子作りが好き。前の時代からずっと女性に求められてきた像もまさにこんな感じでしょうか。有難いことに容姿にもそれなりに恵まれ、異性にモテることが一種のステータスだと感じていましたし、それは求めればある程度簡単に手に入るものでした。つまり、「性別」というジャンルにおいて悩みを持ったことが1度もなかったのです。

そんな私ですが、第一志望であった共学の国立大学に落ち、受かった中で最も偏差値が高かった私立の女子大へと進学します。
「制服のスカートを履くのが嫌だった」
「異性から性的な目を向けられることが気持ち悪い」
自分が今までおかしいと思ったことすらないものに、苦しい思いをしていた人が存在するのか、と驚くことがしばしばありました。

「性別」という視点から社会問題に切り込む方法を与えてくれた

私が「性別」というものに初めて根本から疑問を感じ、社会に存在するあらゆる不均衡に気づくことになったのは、女子大学に入学したからです。女子大の存在意義が問われる現在、ブランド力や偏差値の低迷などが叫ばれています。女子の大学進学も当たり前になってきたから、女子大なんて要らないんじゃない?と言われたこともあります。日本は先進国の中でgender gap指数がかなり低く、賃金格差や政治・教育の現場における女性指導者の割合の低さなど、男女平等と言えるにはまだまだ程遠い。そして、不透明な権力や人々の意識に隠された格差がかなり深刻に存在すると思っています。隠されているので、多くの人、特に昔の私のように性別に関して嫌な思い等をしたことがない人は気づきにくいです。そういった意味で、まだまだ日本に女子大学は必要なのではないでしょうか。


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