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鶴橋駅〜異質を放つ大阪、東の砦〜

鶴橋駅は、大阪東部や奈良、遠くは三重・名古屋から近鉄を利用して大阪へ来た人々が最初に至る大阪の東の玄関口である。

鶴橋駅のディープさを一番に味わうには、JR環状線と近鉄の西口から出ると良いだろう。

「一体どこに出たのか。。」

日本第二の大都市の玄関口の一角を担う駅とは思えないほどの不気味さと薄暗い街並みが出迎える。

近鉄と環状線が交差する駅で、高架の下には居酒屋や韓国食品、焼肉店が軒を連ねる。そう、ここはコリアンタウンである。

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日本の大規模なコリアンタウンと言えばここ大阪の鶴橋と東京の新大久保であるが、日本一の繁華街新宿に隣接し垢抜けた印象の新大久保に比べて鶴橋の街並みは大きく違うように思える。

狭い通りに、本場韓国の昔ながらの市場を思わせる密集した店の集まり。ここはまさに韓国であり、日本であることを忘れさせる。

古くから韓国人が居住していて街もほとんど姿を変えていないので、タイムスリップしたかのようなディープな雰囲気だ。

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一方で、近年勢いを増す韓流ブームで、この街には若者が続々と訪れる。

最近はK-POPイベント専用のお洒落なカフェや雑貨店が急増し、梅田やなんばのような大阪の一大繁華街にも劣らない人気を見せている。

鶴橋のコリアンタウンにはBTSやTWICEのグッズが並び、最新のK-POP曲が流れ、若者達の最先端の「熱い韓流アイドル」達を感じられる格好の場所になっているのだ。

戦後にでもタイムスリップしたかのようなディープな商店街を抜けると、こうした若者文化溢れるコリアンタウンが出迎える。

鶴橋は何とも面白い街だ。




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