セラミド×保湿剤で紫外線対策!Curelの効果を薬剤師が解説
いつき博士です。
アレルギー患者教育向けサイト
を運営しています。
肌寒い日もまだありますが
日中の日差しの強さは真夏を感じますね。
紫外線には年中注意が必要ですが
肌の露出が多くなるこの時期
より影響を気にされる方も多いと思います。
アトピー性皮膚炎の方は
紫外線対策の方法について
悩まれているかもしれません。
セラミド含有保湿剤「Curel」
を販売されているKao(花王)さんは
これまでにセラミドの研究について
たくさんの学術的報告をされています。
アトピー性皮膚炎患者さんにとって
Curelという選択肢はどうなのか
一緒に勉強していきましょう!
1.セラミドとは?
肌を構成する角層細胞のすき間を満たし
水分をつなぎとめているのが「セラミド」です。
「セラミド」は、肌の奥から生まれてきます。
「セラミド」自体は脂の成分で
病的因子の外からの侵入に対抗する
皮膚のバリア機能としても重要です。
▶︎アトピー性皮膚炎×セラミド
アトピー性皮膚炎患者さんの皮膚では
セラミドレベルの低下が観察されており
これは皮膚の状態と相関しています。
アトピー性皮膚炎の症状には
セラミド低下が影響しているようですね。
セラミドの局所塗布による
皮膚バリアや水分保持機能の改善効果
についても報告されています。
2.紫外線が肌に与える影響
これまでの様々な研究から
紫外線の肌への影響は実験的にも示され
皮膚バリアの関連が報告がされています。
ある海外グループの研究では
紫外線照射によりセラミドが減少し
バリアの完全性を損なう可能性を示しています。
▶︎アトピー性皮膚炎×紫外線
紫外線による皮膚バリアの低下は
アトピー性皮膚炎の悪化にもつながる
ということが言われています。
>バリア機能とアトピー性皮膚炎
>バリア機能と紫外線
それぞれ関与していることを考えると
紫外線対策がより重要と感じますね。
詳細は以前の記事で紹介しているので
こちらをご確認ください↓↓
<紫外線がアトピー性皮膚炎のもたらす影響>
3.アトピー性皮膚炎に関連したセラミド研究報告
セラミドに関する情報を集めていると
Kaoさんがアトピー性皮膚炎の研究を
盛んにされていることがわかりました。
Kaoさんの商品にある
SLE66+ELE含有保湿剤について
これまでに様々な観点からの有効性が
報告されており以下一部をお示しします。
(※専門的な内容なので詳細は割愛します。)
これまでKaoさんが研究している中で
実は天然のセラミドはコストが高く
安全性も低いと考えられました。
そこでセラミドの代わりとなる
SLE66(擬似セラミド)が開発されました。
またELE(ユーカリ葉抽出物)という成分が
セラミド合成促進効果+角質機能強化
を示すことが発見されました。
夏場は湿度が高く、発汗が多いため
保湿剤なしでも肌の乾燥と鱗屑化が
改善すると言われています。
しかし、夏場でもSLE66+ELE含有保湿剤は
保湿剤なしよりも肌の改善効果が高かった
という報告がされています。
夏場は保湿の必要性がない
と思う方も多いかもしれませんが
アトピー性皮膚炎の症状安定には
常に保湿を意識することが大切ですね。
4.Curelの紹介
KaoさんではSLE66+ELE含有の製品が
様々なタイプで販売されています。
フェイスケアやボディケアシリーズなど
洗顔料、化粧水、入浴剤まで多岐にわたる
製品が販売されています。
カテゴリごとに分類されており
また肌の悩みに応じて個々にあった製品が
選択できるように工夫されています。
詳細はぜひHPをご覧ください!
5.いつき博士の考察
今回は、Kaoさんの研究に注目し
セラミドの効果、保湿剤の重要性
についてまとめました。
アトピー性皮膚炎患者さんでは
肌を守るセラミドが低下しており
皮膚症状を悪化させている要因の1つ
ということが分かりました。
また夏場は、紫外線+保湿の頻度低下で
皮膚症状が悪化する可能性が考えられます。
Kaoさんが開発された
擬似セラミド(+ELE)含有保湿剤は
アトピー性皮膚炎患者さんが
夏を乗り切るアイテムの1つになりそうですね。
何か質問事項などあれば
ALLERUのInstagramまで!
その他保湿剤の購入を検討されている方は
ALLERUのオンラインドラッグストア
もぜひご活用ください。
※今回のCurelの販売はありません。