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眼瞼下垂

ご存知ですかね、この病名。
ワタシ、先天性の眼瞼下垂らしくて、これのせいで幼少期から対人関係やばめでした。
↑ の写真もその片鱗が見えているかと思いますが、生まれつきまぶたを持ち上げる筋肉が発達しておらず、おでこの筋肉を使ってまぶたを持ち上げるのでなかなか通常の人のように持ち上がらないわけです。

なので、仕方ないのでアゴをあげて上から目線みたいな感じで見ることで
やっと見えるようになると。

幼稚園の頃は、そんなにそれをいじる子は幸いにもいなかったので、
元気よく登園しておりましたが、小学校に入った途端、人数もぐっと
増えた(当時めっちゃ子ども多い時代)こともあり、ちょっと特異な子が
いるといじるという環境になるわけです。

そんな環境で恰好の餌食となりまして、廊下歩いているだけで、
くすくすと笑われました。
その辺あたりからですかねぇー、人と普通に接することができなくなって
きたのは。
なので、人前には極力でないようにして、人の目にふれないように、
ふれないようにとしておりました。

幸いにも完全孤独というわけではなく、何人かお友達ができるわけですが
(ありがたいことに)そのお友達の家に行って、テレビとか見ていると
まぁアゴがあがっちゃうわけですよ。
そうすると、そのお友達のママさんが変な見方をしていると指摘をして
くるわけですね。
どこに行っても言われるんだなと、どんどん人前に出るのは嫌だ、
なんでこんな病気なんだと、その思いが強化されていくわけですね。

中学校も高校もそんな感じでしたねぇー。
そしてですね、何故だか友人になる(というか当時のつるむって
言い方が正しいかもですが)子はかわいいとか美人とかそういう系が
多くてですね。これまた恰好の比較対象になるわけですね。

いやぁどれだけ嫌な思いをしたんだろうねぇー。
大切な思春期に自己肯定感というのはほぼ底になるという状況でございました。この辺あたりでアイデンティティなんてものが形成されるわけなので、
自己肯定感の低い、人見知りの人間ができあがるわけです。

大人になって何度か手術しましたよ。
完治って感じではないです、いわゆる対処療法ですね。
先天性は保険がきくとかいうので、比較的お安くできましたw
でも、納得いく感じにはならないんですねぇー。
そんなもんです。
なので、自分の顔が嫌いなままこの年になりました。

あ、でも結婚は一応できました、まぐれで。
でも離婚しました。自己肯定感の低さが原因なのかは深く考えていないので何ともですが、長くは続きませんでしたね。

でもですね、何故だかキャリアを積んでいくと管理職になっちゃったりして
人前で話をしなくちゃいけないことが増えちゃうですよ。
嫌でしたねー、ホント。
そういう環境のおかげか嫌だけど、話をすることには慣れる。
起業してからもセミナー講師とかやっちゃって、人前で話をしたり、
営業しにお客さん先に行ったりして、人と関わる仕事ばかりやるようになってました。

自分をいじめたいのか、自分を好きになれって言われているのかよくわからないですが、そうやって人前に出たりすることが増えたり、何を思ったか
カメラマンさんに写真撮ってもらったりして、ここ最近は自分を客観的にみることが多くなりました。
でもやっぱり、きれいにしてもらって写真とってもぜんぜん納得がいく感じではない。

自分が嫌いであることを実証するかのようなことが色々な手法で自分の目の前に出てくるんですね。

ある時、といっても最近ですが、思考を整理する講座で勉強していた時に、「自分が嫌い」ということを改めて自覚して、それを捨てようと思ったのですね。

そこから、まったく目を向けていなかったメイクやファッションとかヘアスタイルとかそういう外見のものに目が行くようになりました。
「自分が好き」という段階までは遠い道のりの感じではありますが、
ファッションのアドバイスを頂いた先生に、自撮りするとよいということだったので、口角下がった表情をなんとかしようと日々メイク後に自撮りしてます。

人間、変わろうと思えば、行動する内容が変わるんですねぇー。
下がるだけ下がった自己肯定感、どこまで上げられるか挑戦ですねぇー。

自己肯定感が低い管理職はめずらしいかもしれないですが、
そんなやつも管理職やれるぜよということで今日は締めようと思います。

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