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「恵まれた」状況について

「涙こらえて帰ろう 明日という日に向かって」

松山千春コンサート名古屋公演、最後の一曲が『帰り道』。
美辞麗句いっさい使わない詞。「何一つ変わりのない」「それなりに生きている」。成し遂げたいことは、努力して達成できるかもしれないし挫折するかもしれない。見えるものも見えないものも、気づいてないものも、自分を支えてくれていて。悲しいこと辛いことがあったときは寧ろ、それに気づけるチャンスかもしれない。
・・という歌。

今期、なんのかんのと色んなことが重なって、正直、体力的にも精神的にも厳しい状況で。大切にしたいものも人も学びたいことも私にはあって、それぞれにどう関わっていくのか。せめてできることとして、コントロールしきれないなかに吞まれるのではなく、「コントロールしきれない状況に居ることを見ている自分」であろうと。

って言いながら如何にもいそがしそうにしてるのに名古屋まで行って、しっかり名古屋満喫してコンサート。大いに盛り上がったあと、最後にこの曲のイントロが徐にピアノ独奏で奏でられ。色んな日常を抱えながらもこの日集まった3000人を、優しく心を包み込むような歌声。

歌詞の最後に「恵まれているのだろう」という言葉が出る。
苦しい状況も与えられたものであって、「苦しい」と感じる私の考えも与えられたものであって、その過程にやってくる出来事も人もまたそうである(ヴェーダーンタでいう”イーシュワラ”という考え方)。その経験ができること・それに気づけることは、「恵まれている」。

恵まれてるんだ私ー-!よかったね気づけて!!!でも無理はしない!!


◆『帰り道』の歌詞

涙こらえて帰ろう ごらん輝く星達

何ひとつ変わりのない 一日をまた送った

涙こらえて帰ろう 明日という日に向かって

なぐさめの言葉もなく 見上げると流れ星だ

夢よ 夢よ 抱きしめてくれないか

僕は 僕は それなりに生きている

涙こらえて 帰ろう 嘘いつわりはなかった

涙こらえて 帰ろう 風が心を支える

めぐり会う人は全て いい人達だと思う

夢よ 夢よ 抱きしめて くれないか

僕は 僕は それなりに 生きている

涙こらえて 帰ろう 嘘いつわりはなかった

涙こらえて 帰ろう 恵まれているのだろう


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