気分の前で私は無力になる

「調子に乗ってた時期もあると思います。」

最近は叶わないと思うものがひとつ、またひとつと増えていく。
例えば、私は気分に勝てない。
朝起きて最悪に心が重たいときは布団から動くことすら出来なくて、ただただ苦しみの声を漏らすしかない。

今朝も、目覚めの気分は良くなかった。
昨日の終わりがけの出来事を寝る前までずっと考えていて、疲れたと逃げるように寝たからかもしれない。
考え事を始めた瞬間に昨日のもやもやが戻ってきた。

苦しさに何度もため息をつきながら、そのたびにスマホに逃げ込みながら、メモを書いて頭を整理した。
問題点、どのような問題か、どうしたらよいかを書き出して、一つずつ解決法を見つけていく。
曖昧で大きな問題意識を、具体に分割して地道に向き合っていけばなんとかなるかもという希望だけで生き延びている。
ちなみに、メンタルアプリによると今日の精神状態は好調らしかった。

？？？

気分次第で大切な物事をおろそかにしてしまうということに悩んでいる。
ネガティブな気分の時は、何もできなくてやるべきことを上手くしてあげることが出来ない。
ポジティブな時は、目の前にある物の素晴らしさに見惚れてしまってやるべきことを頭に置いていられない。

大抵そういったときは、気分が安定してから我に帰って後悔してしまう。
昨晩苦しんでいたのもそうだった。
部活での合奏が楽しすぎて、技術や周りの音を聞きながら演奏するということを忘れてしまっていた。
また、その熱に浮かされて周りとのコミュニケーションを雑にしてしまったかもしれない。
自転車で帰る家路で頭が冷やされていく内に、嫌な可能性ばかり連想してしまった。

一部だけでなく全体を大切にする、バランスよくということが出来るようになりたい。
そのためには、常に大切にするものを意識できるようにすればいいと思う。

あまり多くのことを頭に留めておくことは、私には無理だ。
出来ても2個が今の現実的なラインだと思う。
「これをするときにはここに気を付ける」と前もって目途を立てるというのが自分なりに思いついている方法だ。

意識することは、前まで軽んじていたが楽器の先生に言われてその威力を実感した行為だ。
その目的や意味を考えるでなく、ただそうであることをイメージする。
それだけで演奏は格段に良くなるということを実感して、意識について考えている。

毎朝一日の計画を立てて、それに従って行動するようにしている。
何もできない日というのがなくなって、自分なりに満足できるラインは保てている。
他の人から見てだとか、上手くいかなかっただとか、嫌になりかけることもあるけど、気分と上手く付き合えますようにという祈りを込めながら日々を送っている。