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あの日の幸せの味のキヲク

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あなたには思い出すと幸せな気分になる食事はありますか?
味が好きというだけでなく、その食べ物を思い出すと思わず笑みになるような、あの日の食事幸せだったなぁと、幸せの記憶として残っているもの。



私が思い出すのはやはり母の作ったおにぎり。

特別な具が入っているとかではなく、1つずつ手で丁寧に握られて、母のやさしいパワーも一緒に握られていたような感じがして、食べると本当に元気が出ました。

あとは、祖母と一緒に作ったサンドイッチ。具材を一緒に考えてメモをして、近所のスーパーまで一緒に買いに行って、作ったサンドイッチ。

美味しい記憶と幸せの記憶の実験

先日面白い話を聞きました。私たちが美味しいと感じるものは、記憶やその時の経験と密接に関わりがあるというのです。

ある実験で、今までに食べた中で一番美味しいと感じた経験を思い出してもらい、そしてどれくらいその食事内容を覚えているか回答してもらったそうです。五感をベースに味・におい・食感や色・形状、音やそしてその時の感情も含めて。更にそれを思い返している今どんな感情を抱いているか。

多くの人々が幸せ、楽しい、安心といったポジティブな感情を感じたと回答し、そして同時に「なつかしさ」も感じていました。

ただ、意外にもどんな食べ物だったか、どんな味だったかなどの詳細は多くの人があまり覚えていなかったようで、誰とその時間を共有したか、どんなシチュエーションだったか、ということの方が多くの人の記憶に残っていたようです。

食事が思い出として刻まれるとき

私がこの話を聞いて思ったのは、どんな食べ物を食べたか、というよりもその時にどんな感情で食べたかかが大切だということ。思い出の場所で食べた、心から喜びを感じられる人々と共に食事をした、などそこに何か特別なエピソードが加わる事により、その食事自体が一層幸せの記憶として私たちの心に刻まれるのだと思います。

私が覚えている祖母と作ったサンドイッチも、実はどんな具材を入れたか、どんな味だったかはあまり覚えていません。けど、その時に祖母が「マスタードを塗ると美味しいのよ」とこっそりコツを教えてくれたことや、「きゅうりの飾り方がきれいね」と褒めてくれたこと、一緒にスーパーに行った先で近所の人に出会い「これから一緒にサンドイッチを作るんです」と嬉しそうに話していた姿などは今でも本当によく覚えています。

どんなに高級な食べ物、幻の食材みたいなものだったとしても、そこにこうした思い出が含まれていなければ、きっと特別なものにはならないですよね。

たまに急に思い出す給食の“きなこ揚げパン”


思い出の幸せの味

その時、その瞬間でしか味わえないものだからこそ、私たちの記憶により大切で幸せな食の記憶としていつまでも刻まれているのではないかと思うのです。
食べなくても思い出すだけで幸せな気持ちになれるあの時の、あの日の食事。

あなたにもありますか?

毎日を特別にしなくても、今日これからの食事を味わってみる。例えば、昔好きだったものを思い出しながら作ってみるのなんていうはどうでしょうか?

まったく同じものは出来ないけど、私は幸せのおにぎりとサンドイッチを思い出しながら作って、お気に入りの公園で風を浴びながら食べてみたら楽しそうかなとちょっとワクワクしながら考えてます。

景色も素敵なおかずになる✨

きっと、また違った幸せな記憶として、いつか未来で思い出した時に記憶のどこかに残ったらいいなぁと思いながら…。


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