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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:氷晶の森の舞姫と灼熱の大地の王子 第四十二話 宿敵アドルフ

前話

「ユレーネ。ここからはイーカムに乗るぞ」
 馬を下りるとイーカムを召喚する。大きな鷹になったイーカムは一路王宮へ向かう。王宮の上空はどす黒い雲が立ちこめていた。入り口で降りると黒ずくめの兵士達が剣を向けてきた。
「闇の組織と繋がったか!」
 レオポルトは戦い慣れていないユレーネの手を引いて進路を作る。だが、異形の兵士は次々と現れる。死角になったところから襲ってきた兵士を見たとき、レオポルトは一瞬死を覚悟した。だが、その兵士は弓矢が刺さって倒れた。反射的に後ろを見ると一人の青年が弓をつがえていた。
「ヴェリアン・イグナオリスです。王よ。どうか先にお急ぎください。アドルフは闇そのものを召喚しようとしています!!」
「わかった。死ぬなよ!」
「はい!」
 レオポルトとユレーネは先を急ぐ。危機的な状況に陥れば陥るほどアドルフに反旗を翻そうとしていた人間の多さに驚かされた。危機にさらされ、死を覚悟すると誰かが助けてくれていた。皆、アドルフを王とは思わなかったのだ。そして自分を王と呼ぶのにレオポルトは驚いた。そんなレオポルトにユレーネが言う。
「あなたは生まれながらにして王なのよ。長い間待ち焦がれていた」
「ユレーネ……」
 振り返って顔を見ていると不意にユレーネの顔が強張った。真正面を見つめる。
「レオポルトか。本当に死んでおればよかったものを!」
「あいにく、リリアーナと共に元気だ」
「アデーレか。あの娘も生きているのか」
「アデーレの名前は辞めたんですって。残念ね、お父さん達」
 そのからかいにアドルフはかっとなった。
「その減らず口を封じてやる!」
 ばしり、と雷がユレーネの前で落ちた。
「はじかれた?」
 ユレーネは不思議そうに見ている。
「ユレーネ。その端にいろ。アドルフ、お前にこの国はいらん。覚悟しておけ!」
「もう。遅いわ。闇を召喚した。この世界はネメシスのものだ!」
 そう言ってレオポルトの前にも雷が落ちる。
「魂まで闇に売ったか、アドルフ!」
 レオポルトはフローズン・ブレイドを繰り出す。ユレーネはその補助としてレオポルトの防御力を高める。そして残っていた妖精の水を飲む。魔力の鍵が解き放たれる。神聖な光を纏ったユレーネはレオポルトの後ろで闇で汚れた空間を浄化し始める。闇と一体となっていたアドルフは苦しみ出す。
 押され気味だったレオポルトはそのすきにアドルフを切りつける。はらり、と衣が切れる。
「若造が。私の心臓はここだ」
 苦しみつつ尚、闇を手放さないアドルフの心臓めがけてレオポルトはフローズン・ブレイドを突き出す。一気に心臓を突き刺していた。だが、そこからは黒い煙が上がるだけでアドルフの動きは止まらない。
「死ね! アドルフ!」
 レオポルトはフローズン・ブレイドを頭上高く上げたのだった。


あとがき
こんなんでいいのでしょうか。死闘を繰り広げる予定が、あっというまにボスに行き着いて。いちいち人間の名前を出すのも大変なので、勝手にしてますが、ここが山場、ですよね? どうしたもんだか。改稿の余地がない。

そして、熟睡したのですが、相変わらず、体調はいまいち。寝た!という気はあるのですが。睡眠負債がたまりすぎてしんどい。
今日は元々の休日ですが、買い物して昼食前というのでいろいろ買い込んでしまいました。病院もあったし。この間のアレルギーの件で行ってきたのですが、もう大丈夫ということでした。あとはエビとカニは我慢と言われました。エビ入っているラーメン多いのに。

ドライヤーが欲しいのですが、体重計も気になる。ただ、今の現役があるので、それ以外持つ必要があるのか?とおもって我慢してます。ドライヤーも大きさは違えどナノイオン付きなので、買い換える必要もない。ただ、新しいのが欲しいだけの私としてはここは我慢か、と思ってます。

 しばらく、家電量販店に行ってなかったので、ついつい。見てしまう。でもあと400歩で5000歩達成。これは歩くだけは歩かないと。ただ、また熱中症にならないかと心配。それぐらい汗が出るんです。

執筆も昨日続きを「煌星の使命と運命の絆~星の恋人達」では考えたので書いてみる必要があるのですが、いまいち乗らない。昨日の余波がかなりあります。

経口補水液いるかしら。水分が上手く回ってない気がします。

お茶のみに降りてこよう。飲まないと脱水になる。その後余裕ができたら、更新作業や執筆やら漢検にしよう。うん。それがいい。

ここまで読んで下さってありがとうございました。

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