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この世を去る人が人と人をつなぐ

大叔父が亡くなった。
渡米前に会ったのが最後だったから、
もう15年以上会っていなかった。
最近ちょうど、おじちゃん、どうしてるかなぁ
と思っていたところだった。

祖母の出身地、山梨に住んでいたので、
最近弱っている父の代わりに
駆けつけないといけないかと思ったが、
葬儀は家族だけで行うらしいので、
とりあえずお香典を送り、妹と相談して、
落ち着いたらお花を供えに行くことにした。

駆けつけるも何も、最近私は
ちゃんとした喪服を持っていないことに気づいた。
社会人になったら礼服を持っていないといけない
と言われて、新入社員の頃に揃えたけれど、
実家に眠っているし、
デザイン的にももう着たくない。
最近、喪服も新調しないとな…とも
ちょうど思っていたので、これを機に購入するか。

親戚のことを人前で
こういう風に言うのはおかしいかもしれないが、
大叔父は一代で会社を築いた立派な人。
仕事で東京に来る度に寄ってくれて、
私と妹のこともかわいがってくれた。
私がなかなか結婚しないので心配し、
いい人を紹介しようかと言ってくれたが、
やっと結婚したら相手は外国人で、
更に心配していたらしい。
「相手探しに苦労して
  外国人と結婚するくらいなら、
  おじちゃん、いくらでも
  いい人を紹介したのに…」
とまで言っていたのに(笑)、
結婚後に挨拶に行き、夫を紹介したら
「よさそうな人だね」
と安心した顔で言ってくれた。

父の代わりに従叔母に電話したら、
大叔父は98歳まで生きたらしい。
従叔母とも15年以上ぶりに話し、
娘のチビ子も会わせていなかったことに気づいた。
お花を供えに行く時はチビ子も同行させて、
従叔母にも会わせよう。

誰かが亡くなると葬儀で集まるし、
疎遠になりつつあった親戚の付き合いも
再開するきっかけになる。
この世を去る人が人と人をつなぐのだなと思った。

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