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【子育て】登校渋りシリーズ(No.1) 不登校の理由は,学校が嫌いという単純な理由だけではない

小学生の娘がいる。
保育園1年目から登園渋りが断続的に続いていた。
でも小さい頃は,抱っこして
保育園に連れて行ってしまえば,
私が去る時は泣いても,
その後すぐに気持ちを切り替えて
楽しくやれていたみたいだし,
保育士さんたちにも恵まれていたので,
そんなに心配せずに通わせることができていた。

やがて小学生になり,
入学式の翌日からコロナ休校に突入した。
今まで一番長い休みだった保育園の夏休みは,
親の仕事の休みに合わせた10日間しかなかったので,
初めて2か月間もの長期間,
家で楽しく過ごしてしまった代償は大きかった。
コロナ休校を満喫しまくった挙句,
休校明けから登校渋りが本格的になり,
学校へ行く意味とは?
などと考えるようになってしまった。

小学生になっても送迎しなければならず,
手を引いて学校に通っていたが,
登校渋りは3年生になってますます悪化した。
遅刻して昼から行ったり,休んだりを交えながら,
送って行けばなんとか通えてはいたが,
毎日毎日繰り返される,
「明日学校やだ」
「ママと家にいたい」
「どうして学校に行かなきゃいけないの」
等の質問でだんだん私も
精神的に追い詰められてきた。
ほぼ毎日遅れて登校するため,
仕事にも定時に行けなくなった。
職場には事情を話してあり,上長も理解があって,
「遅刻してでも何でも,
 仕事を遅れずに進めてくれさえすればいいから」
と言ってもらえて,なんとか続けていたが,
私だけフレックスみたいな状態に,
申し訳なさと肩身の狭さを感じていた。

だんだん娘が毎朝泣き叫ぶようになってきた。
私はとうとうその時が来たと意を決して,
「そんなに嫌なら,もう学校には行かなくていいよ」
と,言った。
娘は喜ぶに違いない。
よかったね,もう学校に行かなくてもいいんだよ!
理解あるお母さんでよかったね。
…なんて自己満足で微笑むと,
予想外の反応が返ってきた。
「なんでそういうこと言うの! 行くよ,学校!」
なに? 行きたくないんじゃなかったの?
どっち? …今度は私が混乱した。

だが当事者も複雑な心境だったようだ。
本音は学校に行くより,
家で親と好きなことをして過ごしたい。
でも学校からまったく離れてしまうと,
勉強も遅れるし,
将来社会から断絶されるような不安もある。
そう思っているようだった。

しかし行かないという選択肢が消えたため,
遅刻したり、時々休んだりを繰り返して,
その度に振り回される私は,
それまでなんとか仕事と,
登校渋りの子の親を両立してきたけれど,
とうとう限界が来てしまった。

毎朝泣き叫ばれて,
また同じやり取りが始まる…と思うと,
娘を起こすのが怖くなって,
動悸がするようになったり,
なんとか明るい雰囲気を演出して学校に送り届けた後,
一人で仕事に向かう時に涙がとまらなくなったりと,
おかしくなっていった。
そして10年以上勤めた出版社を辞めた。

その間,私も色々模索していた。
保育園時代は担任の保育士さんと保健師さん,
福祉保健局のLINE相談で相談し,
小学生になってからはスクールカウンセラー,
自治体の家庭支援センターと,
教育センターの臨床心理士さん,
児童精神科でも相談した。
臨床心理士さんのところには,
隔週で今でも通っている。

不登校関連の本も読み漁って勉強した。
そしてわかってきた。
不登校や登校渋りの子は,
学校が嫌いだから行きたくない,
という単純な問題ではないということ。
本人の心の問題や,家庭の問題などを抱え込んで,
それらが解決したらケロッと
学校に通い始める例も多々あるらしい。

うちの子の場合は,
複数の本によると母子分離不安が強いらしい。
母子分離不安とはこのようなもの↓

・小学校低学年に比較的多く見られる。
・母親の関心や愛情をたびたび確認し,
 つなぎとめようとする。
・母親から離れることに強い不安があり,
 母親の行動を監視する, 母親の外出を嫌がる。
・母親を独占したがり,父親やきょうだいに対して,
 敵意のあるふるまいをする。
・母親の膝に乗ってくる,
 スキンシップを求めるなど,
 幼児退行現象(赤ちゃん返り)が見られる。
・母親がそばにいると,
 友達と一緒に遊んだり元気に過ごすことができる。

これを読んで,なにこれ,
全部うちの子じゃん! と思った。
ひとりっ子だし,
充分かわいがってきたつもりだったが,
何かしら満足できない思いを
抱えていることがわかった。
…でも何? どんな思い?

この話を,娘を心配してくれる人たちに話すと,
「かわいがり過ぎたんじゃない?」
なんて何人かの人に言われた。
でも私は,娘がひとりっ子だから
甘やかされて育ったと思われるのが嫌で,
きちんと厳しくすべきところは
そうしてきたつもりだった。
自分でも厳し過ぎるかな,
と思ったこともよくあった。

今までのことを何も知らない人には、
なんとなく,ひとりっ子だからかわいがり過ぎて,
母親と離れることに抵抗していると
思われるのだろうなと思った。
だけどそれは違うような気がする。
では何が…?
原因はひとつだけではないだろうし,多分複雑で,
解決するには時間がかかるだろうと思っている。
ひょっとしたら,解決しないまま
娘は大人になるかもしれない。

自分なりに思ったことや,
本や臨床心理士さんと話してわかったことなど,
これから【登校渋りシリーズ】として,
何か変化があったら記していきたいと思う。
でも不登校全体の問題に
取り組むほどの専門知識はないので,
これはあくまでもうちの子のケースということで,
ご理解いただけたらと思う。

No.2につづく ↓

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