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人の気質は3つの"グナ"で表せる #ヨガ哲学

ヨガやアーユルヴェーダ の世界では、人の気質は、サットヴァ(純質)・ラジャス(激質)・タマス(鈍質)の3つで構成されると言われます。

サットヴァの特徴は、純粋さや心地よさ。穏やかな気持ちで、人やものに接することができる。頭が明晰で、心が落ち着いた状態。裏表がない、自然体の姿。

ラジャスの特徴は、行動力があり、感情に満ち溢れている。心が騒がしい。これをしたい、あれがほしい、といった欲望や、こうであってほしい、そうでなくてはいけない、といった執着。

タマスの特徴は、動きたくない。やる気が起きない。何もしたくないし、知りたくない。ぼーっとした状態。代表されるのは眠い状態です。

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この3つの気質(グナ)は、生まれながらに強い・弱いのバランスが人によって特徴はありますが、その配分は、その時々で変わります。性格はなかなか変わりにくいものですが、気分や心の状態は、その時々で違いますよね。

初めて食べた料理に感動したけど、二回目食べた時には何も感じなかった。(サットヴァ→タマス)同じようなミスをした時に、前回は自分に怒りたくなったけど、今回は落ち込んだ。(ラジャス→タマス)

などなど、似たように見えるその時間その瞬間が、その時によって感じ方が変わるのは、グナの配分が影響していると言われます。

穏やかで落ち着いた人でありたい。そんな人の気質はサットヴァであふれています。ヨガを好んで行う人は、ヨガで得られる心と体のサットヴァを感じているのだと思います。私も、ヨガ中の純粋な学びや気づき、一つのことに集中する力、終わった後のあるがままの自分の姿が好きです。

・・・真面目に書いていきましたが(笑)、個人的にはサウナ好きな人もサットヴァを感じている気がします。よい環境で行う読書もそんな気がします。瞬間的なサットヴァは、お風呂につかったあの瞬間、洗いたてのいい香りがするTシャツに袖を通したあの瞬間、暑い日にアイスコーヒーを一口飲んだあの瞬間、体が自然に求めていることをする、自然体の時ですね。

ラジャスはスポーツをしている人、時が多いでしょうか。見るからに体を動かしますし、心は競争心に燃えている。瞬間的なものでいえば、分かりやすいのは衝動買い(笑)。

タマスは家でだらだらっとしている時、それでも幸せと感じるよりかは無気力な感じ。今日のような天気がわるい日もタマスが増えそうな感じですね(苦笑)。

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3つのグナはその時々なので、基本的には段階や順番はないですが、タマスからサットヴァを優位にするにはラジャスが必要みたいです。一度火をつける必要があるということですね。

もしも今日、もしも最近、なんかやる気が出ないな、だらっとしてしまっているな、と思ったら、ラジャスの要素を日々の生活に取り入れるといいそうですよ。

たとえば、ヨガやトレーニングをする人は、リラックス系よりは少しハードなポーズにチャレンジしてみる。激質という名前の通り、ピリ辛のものを食べる。朝の寝起きが悪かったら、思い切って布団を自分からはがして(笑)、カーテンをシャーっと一気に開けてみる。

自分の状態を客観視できて、自分でバランスが取れるようになっていくと、自分を大切に、愛していけると、心も体も嬉しいですよね。

ここまで読んでくれた方に何か少しでもヒントになることが見つかっていますように・・・

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