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余白を生きる

ここ数年で「丁寧な生活」という言葉をよく聞くようになった。私は、丁寧な生活には余白が必要だと思う。

ここ1,2年で丁寧な生活を実践する人達のYou Tube動画がすごく増えた。そんな人達の生活ぶりを覗くのが好きでよく見ているのだけれど、やっぱり丁寧な生活には時間が必要だなと思う。丁寧にドリップコーヒーを入れること、コトコトと煮込み料理を作ること、時間をかけて掃除をすること、これを実践するには時間が必要だ。

私はこの時間の余白が日々の生活にはすごく大切だと思っていて、この余白があることで心穏やかに過ごすことが出来ると思う。

余白の時間=自分の時間。その余白をどのように使うかは自分次第だけれど、興味のあることを調べてみたり、それこそ普段はスティックコーヒーを飲むところドリップでゆっくりとコーヒーを淹れてみたり、部屋を綺麗に整えたり。

リモートワークが出来るようになってから、通勤の時間が無くなって余白を作りやすくなった。これが自分にはすごく合っていて朝も夜も通勤に充てていた時間を家でゆっくり過ごせる時間に変えることが出来た。これがあるとないとでは心の余裕が全く違う。

You Tubeの人達ほどの「丁寧な暮らし」は出来ていないけど、自分なりの丁寧な暮らしをして、日々を大切にできるようになった気がする。終電まで働くような人達が貰えるお給料の半分かもしれないけど、私は余白のある生活を選びたいと思った。

その方が、明日死んでも後悔しないと思ったから。朝5時に起きて出勤して、夜22時前に仕事から帰ってくるような日はぐったりで、余白なく1日を終えてしまう。生きていると、仕事をしていれば、そんな日があるのも当たり前かもしれないけど、極力そういう1日は減らしたい。時間の余裕は心の余裕だから。

自分にとって何が大切かは価値観によって異なるし、余白を出来るだけ少なく枠いっぱいに働いて稼ぎたいという人もきっといるだろうし、そういうバイタリティ溢れる方は尊敬する。でも、私には明日もまた頑張って生きよう。仕事も色々あるけど頑張るか、と思うには余白を生きる時間が必要だ。

2020年以降今まで以上にその大切さに気付くことが出来た。これから先、また状況が変わり社会における生活や働き方が変わるのかもしれないけど、今回できた新しく、柔軟な生活習慣は変わらずに残ってほしいと思う。


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