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飛躍を求め事業転換。されど変わらないのは、未来の“当たり前”を作りたいという想い

2021年8月、さらなる成長を見据え「シーズ」から「ニーズ」を軸にした事業転換をおこないました。これがAlgoageのターニングポイントです。

そう語るのは、共同創業者で会長の大野さん。
(インタビュー当時はCEO、23年6月に会長に就任)

こんにちは、Algoage採用担当です!

2018年2月にAIの受託開発から始まったAlgoageは、2021年にSaaSプロダクトの自社開発へと大きく舵を切りました。そして今、主力事業『チャットブーストCV』を武器に急成長しています。

今回はAlgoage創業以前から今日までの軌跡を、大野さんに振り返ってもらいました。

大野峻典(おおの・しゅんすけ)
東京大学工学部システム創成学科出身、機械学習を専攻。在学中は株式会社FiNC Technologiesでインターンとしてソフトウェアや機械学習モデルの開発に取り組み、卒業後は4年時から所属していた研究室でリサーチエンジニアとしてディープラーニングを用いたプロジェクトに従事。その後、求人検索エンジン『Indeed』のソフトウェア開発に携わり、2018年に株式会社Algoage創業。
2023年6月にAlgomaticを設立し、現在はAlgoage会長を務めている。


みんなの“当たり前”を作りたくて創業

ーーまずは、起業前の学生時代をどのように過ごしたか教えてもらえますか?

大学では機械学習を研究していました。3年生の途中からオーストラリアに交換留学で行き、コンピューターサイエンスの勉強を開始したんです。そしたら想像以上に面白くて。もっと深く学ぶために、株式会社FiNC Technologiesのソフトウェア・深層学習エンジニアとして、インターンをはじめました。

帰国して4年生になると、東京大学の研究室にて機械学習を専攻。卒業後は1年間、研究室や研究室関連の会社でディープラーニング関連のお仕事をいただきながら、フリーランス的に働いていました。

ーー共同創業者でCTOの安田さんは大学時代からの友人だったんですよね?

そうです。その頃、安田も私と同じようにフリーランスで仕事をしていて。色々話しているうちに「個人ではなく、会社として大きな仕事に挑戦したい」という共通の想いを抱いていることがわかりました。

安田とは1年生の頃から「いつか会社を作って、みんなが当たり前に使えるサービスを作りたい」と語り合っていたのもあり、「じゃあ、一緒にやろう」と2018年にAlgoageを創業したのです。

事業転換は、さらなる成長のための布石

ーーなぜAIの受託開発から事業をスタートしたのですか?

創業当時、ディープラーニングや機械学習でできることが増えている一方、実際の産業ではまだ利活用されているシーンが少なかったんです。そこにチャンスがあると考え、各産業で活用可能なAIアルゴリズムを作り、そのギャップを埋めていこうと決めました。

研究開発を通じてアルゴリズムを生み出し、ブラッシュアップして汎化させていけば事業として成長していけると思って開発をしていたのですが、段々と「そのアプローチで、人々に当たり前に使われるような大きな事業を作れるのか?」という想いが芽生えてきて。

ーー2021年の事業転換ですね。具体的にどういう想いが背景にあったのでしょうか?

私たちはエンジニア集団で、技術を優先して考え過ぎていました。新しい技術を使って何ができるか、という思考で開発し続けてきたんです。言わば「シーズ」ベースに偏った事業開発でした。

しかし、会社として数百億・数千億規模の事業を目指すのであれば、よりスケールしなければなりません。そのためには、技術ありきの開発ではなく、世の中に求められるものを作って価値提供する必要があります

つまり、より「ニーズ」ベースで事業を作ろうと考えたのです。今どういう市場があって、誰がどういう課題で困っているのか。その課題を解決するために、私たちの技術で何ができるのか。

このように思考転換した結果、辿り着いたのが『チャットブーストCV』でした。

ーー「ニーズ」ベースを追求した先にあったのが『チャットブーストCV』だったのですね!いきなりの方向転換に、戸惑ったメンバーもいたのではないでしょうか?

いたと思います。自分のポジションを全然違うものにチェンジしてくれたメンバーもいましたしね。

今回のように事業や組織の方向転換が生じた場合、会社を去る判断だってできたはずです。けれど会社に合わせて一緒に方向転換し、ついてきてくれたのは、本当に助かりましたし、メンバーの胆力には純粋に「すごいな」と感動します。

まだ人数が十数名規模と、小さな組織だったからというのもあるかもしれませんが、メンバーそれぞれが「世の中で必要とされるものを作りたい」という強い想いを持っていてくれたからだと思うんですよね。

そういうメンバーに恵まれて、心からうれしく思います。

一人ひとりに合わせた訴求で、購買の意思決定をサポート

ーー事業転換後、どのように事業を生み出していったのでしょうか?

2021年4月にAI受託的な開発をやめると決めてから3〜4ヶ月、とにかく国内外のAIに関わる市場で今ニーズが伸び始めている市場を調べました。結果、100個以上の関連事業とその市場をピックアップしました。

そこから、自分たちの強みが活かせ、かつ市場が成熟しすぎておらず、解決すべき課題が多い・チャンスが大きい領域を見極めていったのです。

主力事業の『チャットブーストCV』は、その中で生まれました。

ーーどのようなサービスなのでしょうか?

AIチャットボットを使って、LINE上でユーザーの購買・契約行動を後押ししていくサービスです。

チャットボットと聞くと、既存のサービスもいくつかあると思いますが、『チャットブーストCV』は「マーケティング」に特化したツールであることが最大の特徴と言えるでしょう。カスタマーサポートではなく、「コンバージョン率(CVR)向上」を目的としています。

では、「マーケティング」に特化している点を前提とした上で、他にどんな強みがあるのか。それは、ツール提供だけでなく「運用」部分も支援している点です

まれに、すでに運用組織があり、社内の運用ノウハウも豊富な企業の場合は、ツール提供のみを行っているサービスを利用する方が便利なケースもあります。でも、このような企業はそう多くはないでしょう。

そこで重要になってくるのが、運用部分までコミットする『チャットブーストCV』のようなサービスです。チャットUX・データ分析の専門チームがしっかり伴走するので、一方的なコミュニケーションではなく、ユーザー一人ひとりに合わせた訴求が可能。しかも、これを自社のリソースを割かずに実現できるのです。

このように、“成果を出す”ことに自信があるチャットボットだからこそ、料金体系を「完全成果報酬」にしています。サービス導入料をいただかなくても、継続的に価値提供し続けられる。クライアント企業からするとリスクが少なく、安心して使える点もメリットと言えるでしょう。

ーー具体的な支援内容を教えてください。

例えば、フィットネスジムの場合、ダイエットや運動不足解消に興味がある人がWebサイトを訪問しますが、そこからのCVR(入会率)は業界に依らず一般的に高くても3〜5%程度です。つまり「興味はあるけど、入会するほどの熱量はない」というような状態です。

一方こうしたユーザーは、適切な「最後のひと押し」さえもらえれば、ジム入会を検討する余地が十分にあります。なぜなら、そもそも「運動をしなきゃ」と考えている方々だからです。

企業側からすると、ぜひとも離脱から踏みとどめたいものですし、ユーザー側も「運動しなきゃ」と思っているので、自分の熱量を上げ最後の後押しをしてくれることを潜在的に求めているはずです。

そこで、例えば「今LINEで友だち登録すると、1分であなたの運動レベルを診断して、目標にぴったりな運動方法を紹介します」など、気軽にタップしたくなるメッセージでチャットに誘導します。

もともとダイエットや運動不足解消に興味がある人たちなので、自分に適した運動方法がわかると、入会への熱量は上がるでしょう。ただ、ここからすぐに入会するとは限りません。

以後は、その人の興味がある分野の他に、モチベーションレベルや懸念に合わせて訴求ポイントを変えたメッセージを、1日後、3日後、7日後とタイミングを分けて送ります。

このように、入会しようか迷っている方の背中を押してあげるメッセージを届け続けることで、熱量をどんどん上げ、CVRアップに繋げるのです。

人の意思決定を高速化・良化したい

ーー今後の展望を教えてください。

向こう3年で、『チャットブーストCV』をNo.1のカンバセーショナルコマースサービスにし、まだ未成熟なこの市場を牽引していきます。

その先で目指すのは、人の意思決定方法が技術の進化により目まぐるしく変わる中で、時代に合わせながらも常に「テクノロジーを活用して、人のあらゆる意思決定をサポートする」会社であり続けること

今は「どこに行けば良いか」「何を買えば良いか」などと迷い、機会損失している人や企業が多い時代です。一人ひとりに寄り添ってアドバイスしてくれる賢い秘書的な存在がいれば良いけれど、それは現実的ではありません。

ならば私たちがチャットを通じて、人の意思決定を速く、良いものにしたい。忙しくて考える時間を惜しむ現代人の、購買やサービス利用をスムーズに楽しむための後押しができればと思います。

ーーこうした目標を実現するために、取り組んでいきたいことはありますか?

今ある良いカルチャーを残しつつ、それでいて多様性を受け入れ、より良くしていくこと。こうした組織作りにおける取り組みには、目をそらさずに向き合いたいです。

特に、この1年で3倍の組織規模を目指し、今後も急成長をしようとするAlgoageにとっては、避けては通れない事項と言えるでしょう。

例えば、弊社では「誠実であれ」という価値観を全メンバーが共通して持ち合わせているのですが、こうした状態を継続していきたいと思います。誰もが思いやりを持って相手と向き合い、互いの違いを認め、素直にリスペクトし合う環境。これを組織が大きくなっても、維持していきたいですね。

加えて、「自分の頭で考える」カルチャーもAlgoageならではの良さだと考えます。事業の立ち上げフェーズは未知の課題が大量に存在します。各現場のメンバーたちが、自分の頭で考え判断していかないと前に進むのは難しいんですよね。そのことをみんなが理解し、オーナーシップを取りにいき、最大の成果を生み出そうとしてくれています。

こうしたカルチャーを「良い」と思えるからこそ、Algoageの価値観を提示するためにバリューを明文化しようとしているところです。近々このnoteで公表しますので、楽しみにしていてください!

ーー最後に、入社を検討されている方にメッセージをお願いします!

弊社はスタートアップですが、DMMグループの一員という側面もあるので、資本面はもちろん、DMMの顧客基盤などもフル活用して事業を推進できます。これは私の感覚ですが、通常外部で資金調達する場合と比べて、10倍ほど大きな投資を受けています。そのため、成長速度も10倍です。

裁量を持って0→1で事業立ち上げをすることに燃える方、カオスを成長機会と捉えられる方はぜひ仲間になっていただきたいです。

また先述した通り、私たちが携わる市場は大きなポテンシャルを秘めています。つまり、事業としての伸びしろも大きいということ。こうした世界観にワクワクを感じる方は、ぜひ一緒に事業を作っていきましょう!


最後までお読みいただきありがとうございます。
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