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保険外サービスの判断の難しさを知った

こんにちは、アルゴです。

前回記事でお話しましたとおり、無事、『個人事業で介護保険外サービス開業ガイド』を出版できました。

今までnoteで介護保険外サービスの記事を『介護保険外サービスを個人事業、フリーランスで行う過程』というタイトルで書き続けてきましたが、著書出版に伴い、今後はいちいちタイトルにそれをつけません。

もちろん、保険外サービスに関しての報告はずっとnoteで継続していきます。


この1年間、起業計画〜開業準備〜開業〜現在 という期間の中で、noteやkindleの執筆を併行して行ってきました。

書きたいことがどんどん増えていき、本を2つに分けたり、項目や章を追加したりしたので、保険外サービスの本の出版が遅くなってしまいました。

しかし本を書き終えてからも、実際に事業を運営していく中で課題はたくさんありますし、もっと皆様にお伝えできれば良いなぁと思うこともたくさんあります。

なので、noteはマイペースに続けていきますね。

今後ともよろしくです。


お客様とご家族とケアマネジャーとお医者さんの間に挟まれて

通院介助をしているとよく思うことがあります。

お客様ご本人の気持ちとご家族、お医者さん、ケアマネジャーの意見が割れていて、どうしようもないのです。

まぁ、人それぞれ考え方は違いますし仕方ないです。ご本人やご家族の意向を踏まえて、複数のサービスをまとめていくのが在宅ケアマネジャーの役目であり、だからこそ在宅ケアマネジャーの仕事は大変だなぁと感じます。

しかしそれでも、それぞれの思惑がなかなか噛み合っていないなぁ…と思う事がしばしばあります。

Aさまの通院付添中…

独居のAさま
「これからどうしたら良いのかしら…(オロオロ)」

お医者さん
「もっと介護保険サービスを使って筋力つけなきゃだめだよ。前から言っているじゃない!!(半ギレ)

ケアマネがアルゴとの電話で
「介護保険サービスをホイホイ入れられないんですよ。Aさまの体力を考えて、少しずつ入れていきます。アルゴさんも今後の通院付添おねがいします」

遠くに住んでいるご家族
「お医者さんからは介護保険サービスを入れてほしいって進められているのはわかっているんですけど、金銭面とか家庭の事情もありますので」

それぞれの思惑が交差する中、私は

いち付添サービスの担当者として意見を言うことができません。Aさまが困っている時、その場その場でアドバイスや支援をするのですが、今後どのようなサービスを取り入れて、どのような生活を送っていきたいのか、いち、付添サービスの提供者にすぎない私が物申すのは違うなぁと感じたのです。

Aさま以外の支援でも同様です。

介護保険のサービスと保険外サービスの違いをサービス提供者目線で改めて考える

私は今の事業を始める前、介護保険サービスの中で長年働いていました。

介護保険のサービスというのは当然ながら、ケアマネジャーとさらに関わりが深いです。

サービス担当者会議には招集されますし、ケアマネジャーのマネジメントなしではサービスが使えないからです。

このような中では、サ責として、ケアマネジャーに積極的に意見することもできたのです。

たとえば、ご紹介いただいているご利用者の介護度が、あきらかに現状と違う場合、「区分変更申請をしたほうがいい」と伝えます。(それでもなかなか動いてくれないケアマネジャーさんもいますが)

また、介護保険を使ったサービスは保険によって決められたサービスを提供するだけなので、基本的にどこの事業者も同じような動きになります。サ責として判断しなければならないケースもありますが、どれも想定の範囲内です。

いっぽう、保険外サービスは自分で決めたサービスを行う事ができますが、「これはどうすれうべきなのか」と判断しなければならない範囲が非常に広いです。また、自分ひとりで決めたオリジナルの事業内容のため、誰かに相談もしづらいです。

自由な働き方の反面、様々な決断は慎重に行わなければなりません。個人で働くうえでは、責任をとるのは会社ではなく自分自身なのです。

とはいえ、私はこの道を選んで本当に良かったですし、今も幸せに働けています。

著書でも書いたとおり、保険外サービス、便利屋などのジャンルで、介護士が個人で活躍できる場面がもっと増えると良いのになぁと思います。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。