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ケアマネの資格は取ったけど、居宅のケアマネになることは一生無いと思う

こんにちはアルゴです。

最近はますますnoteを更新する暇がありません。ただ今日は午前中〜午後で営業とポスティングをして、午後は予定もないので比較的ヒマでした。

noteは連続更新するとアルゴリズム的に良くアクセスが増えるらしいので、何とか一週間に一度は投稿して、◯◯週連続投稿というバッジをもらい続けていこうと思います。


今日は居宅ケアマネについてのお話です。

結論からいうと、
居宅ケアマネやっている人、本当にすごい!尊敬します!…というお話です。

なんとなく資格を取ろうと思い、なんとなく受かってしまった


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介護業界で働くといっても…

介護士やその他専門職として現場で働いたり、相談員だったり、施設経営者だったり働き方は様々ですよね。

私は現場も管理職も相談職もいろいろやったのですけど、居宅ケアマネジャーだけは無理だな…と思いました。

私がケアマネ試験に合格したのは2017年でした。20%の合格率でしたから、5人に1人となかなかシビアでした。その前年は落ちていて、2回目の合格となりました。

でも資格を取っても、居宅ケアマネになろうとは思っていませんでした。なぜ、ケアマネの資格をとろうかと思ったかというと、単純に『挑戦』と『知識向上』のためです。それと、肩書もほしかったんです。

ところが肩書についても、資格をとっても登録をしていないと名刺とかに書いちゃいけないんですよね。名乗ることができないのなら、実質持っていないのと同じことです。

しかしケアマネ試験に受かってから別の施設に転職することになって、そこで結局、施設ケアマネ業務をやることになりました。

資格をとっていたから施設ケアマネ業務を任されることになったのですが、現場リーダーとの兼務という激務だったためサービス残業も増え、少しだけ後悔もしました。
(専任だったらまだ良かったかも)


居宅ケアマネをしている人はエラいと思う


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一方、居宅ケアマネに関して。

過去にこのnoteで居宅ケアマネについて間接的に何度も触れてきました。その中でいろいろなケアマネさんのケースを取り上げましたが、結論からいうと、どんな人であっても居宅ケアマネを続けているという人はすごいと思います。ハナから私にできる仕事ではないと感じました。

私ができないと思ったのは、資格を取得する前〜研修中〜資格取得後〜現在…つまりずっとです。

今も昔も、一度もやりたいと思ったことはありません。

資格をとったあと、居宅ケアマネへの異動を勧められたこともあります。それでも断ったのは、以下のような理由が私の中にあったからです。


①急な呼び出しがある(家にいる時も呼び出される)
②ありとあらゆる知識が必要
③ご利用者とご家族とサービス提供事業所の板挟みになる
④35人という大人数を自分の担当として責任を持たなければならない

一つずつについて深堀りします。


①急な呼び出しがある


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ケアマネさんといえば、急な呼び出しもあります。

事業所によっては、営業時間外や休業日は応じないことを徹底しているみたいですが、周りの事業所のケアマネさんを見ても、常に緊急用の携帯電話を家まで持ち帰っています。

(地域、市町村ならではの特性なのでしょうか…?)

家で休んでいる時も電話が鳴り響く可能性があるという。私はこれは絶対耐えられません。

私自身、特養で中間管理職をしていた頃に、職場から呼び出されて夜勤や休日出勤することもありました。それは人手不足だから仕方ないと割り切っていましたが、ケアマネさんはそれとはまた違ったプレッシャーがあります。

看護師や相談員のオンコールも大変だと思います。でも多くは交代制だったりするので、毎日それが続くわけじゃありません。


②ありとあらゆる知識が必要


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私はエラそうにnoteで介護についてばかり書いていますが、様々な法律についてさっぱり詳しくありません。

今年になって自分で事業を起こしたから、それでイヤでも勉強して、それをシェアする意味でもnoteに書き続けてきましたが…。

ケアマネが知っておくべき法律は何も介護保険法だけではなくて、社会福祉に関わる法律をまんべんなく知っていないといけないのです。

ご利用者やご家族に訊かれて答えられないのは恥ずかしいですからね。

法律というのは勉強しても勉強しても、どんどん変わっていきますし、介護保険法一つにとってもそうです。私のアタマは多くのことをいっぺんに覚えられないので、これは本当にキツいと思いました。

広すぎる範囲を常に勉強し続けるよりは、一人の介護士として、目の前のお年寄りと向き合っているほうが性に合っているのです。


③ご利用者とご家族とサービス提供事業所の板挟みになる


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ご家族、サービス提供事業所、その他有償ボランティアや地域住民などの人的資源を活用してご利用者のケア方針を決定していくのが居宅ケアマネの主業務です。

私がデイサービスにいた時、とあるご利用者のご家族に、要件があって電話をした時でした。

「ケアマネから何も聞いてねぇよ!ほんと、あのケアマネなんにもしない奴なんだよな!」

…、とご家族の愚痴を聞かされたことがありました。

それはほんの一例ですが、ご利用者であれ、ご家族であれ、無理難題を言ってくる人たちはいっぱいいます。

それをうまく傾聴しながらかわしたり、あるいはそれでも納得せず担当が交代してしまったり・・・

同じ施設の居宅ケアマネが電話で叱られ続けて泣いているのを見て、これは本当にきつい仕事なんだと実感しました。


④35人という大人数を自分の担当として責任を持たなければならない


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35人のケアプランや調整を担当するって、これまた自分には到底できません。

35人の責任を持たなければならないのです。


ケアマネの初任研修を受けていた際、講師の先生が言っていたことがありました。

「ケアマネは一人で全部の責任を抱え込んじゃ駄目ですよ。多くいる支援者のうちの一人だから…」

確かにそう思いたいけど、世間の目は・・・ご家族の声が・・・・
実際に一番ご利用者やご家族のことをわかっているのがケアマネですから、責任がないなんて言ってられませんよね。

もともと責任を抱え込んでしまうような私のようなタイプには、無理なんじゃないかと思いました。


施設ケアマネをしていた時は現場と管理職などとの兼務でとにかく大変でした。

ですがそんな状況においてすら、こと『責任』という部分では、施設ケアマネの立場ではほとんどプレッシャーを感じることはありませんでした。

(プランを作るサービス残業の時間はきついとは思いましたが…)

施設にも居宅サービスにもまず生活相談員という窓口がいますし、介護度が高い特養においては看護師がご家族と直接的なやりとりをすることもあります。

苦情が直接ケアマネに行くことも私の経験上、見たことがありません。

施設ケアマネは居宅ケアマネに比べると、良くも悪くも『空気』のような存在にもなります。

<過去記事参照>

上の記事では施設ケアマネについていろいろ書きましたが、多大なプレッシャーを受けず働けるという意味ではけっこう美味しいと思います。

状況によっては介護職よりも給料が多いケースもありますし、デスクワーク好きな人は向いてます。


介護保険外個人事業は、居宅ケアマネのようにプレッシャーは受けないのか?


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介護保険外事業を最近、開業しました。

その過程をこのnoteでずっと書いてきており、今後に関しては電子書籍で洗いざらい語る予定です。

これもまた全部一人でやってきたので、そういう意味では居宅ケアマネのように責任を感じるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、根本的に異なる点がたくさんあります。

まず、介護保険外なので、介護保険サービスのような規制がまったくないこと。

ようは自分ができることできないことを事業内容で明確にしてあるのです。休業日や営業時間を設定しているので、それ以外の日は家にいる時でも電話にでないことだってできます。自分ルールで良いのです。

居宅ケアマネのように、自分がいないと調整ができないというわけではないのです。保険外ではありますが、いちサービス担当事業者であり、今まで私が慣れ親しんできたポジションの延長線上にあります。

こういうクレームを言う方は、お断りすることがあります…というようなルールを重説、契約書に書いておくことで保険もききます。

介護保険の居宅ケアマネは、よほどの事がないと、事業所側からご利用者をお断りすることってできませんよね。逆はあるけど。

確かに保険外事業を一から立ち上げたのは大変でしたが、自分のやりたいことを進んで、決められた地域限定でやっていくので、大変さの度合いが違います。

好きなことで働くということは、カラダの疲れがひどくても、精神的な安定感でフォローできてしまうのです。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。