見出し画像

嫌いな夜勤を楽しくする方法

特別養護老人ホームに勤め始めた頃、夜勤がイヤでイヤで仕方ありませんでした。

・一人で何もかもこなさなきゃいけないという思い
・入りの日に眠っておこうと思っても、眠れないストレス
・不規則な生活リズムによる健康的なデメリット

様々な不安がありました。

でもいろいろな経験をしていくうちに、けっこう解決できたものもあるものです。最終的には夜勤の日が楽しみになったりもしました。

今回記事では、夜勤嫌いだった私が夜勤好きになった方法をご紹介します。
現在、夜勤が苦痛で仕方ないという人の参考になれば幸いです。


明けの日を徹底的に楽しみにする


人間、先に楽しいことが待っていると分かれば、つらいこともがんばれたりします。

①<夜勤明けハイを楽しむ>

画像2

LINEスタンプより

私だけじゃなく部下などを見ていても思ったのですが、夜勤入りの時は機嫌が悪そうでも、夜勤明けはみんな安堵の表情(笑)で帰っていきます。

夜勤明けの開放感っていうのは何事にも変えがたいものがあります。早番、日勤、遅番など、他の勤務の10倍くらいの気持ちよさがありますからね。

そこに眠ったい感じも入り交じると、何だか逆に気持ち良くなるんですよね。これがいわゆる夜勤明けハイ(ナチュラルハイ)というやつです。夜勤に慣れた人ほど、その感じがわかると思います。

②<美味しいものを食べる>

ひと仕事終わるとお腹空きますよね。中でも夜勤明けは緊張からの開放感も伴って、余計にお腹が空きます。

そこでは自分の好きなものを我慢せずに食べましょう。もう、太るとかそんなこと考えなくて良いのです。朝だろうが、お酒飲んでも良いのです。

夜勤明けでしか食べないもの・・・というものがあればなおグッド。夜勤を乗り越えれば、それが食べられるという楽しみになります。

私はセブンイレブンのカレーパン、スモークサーモンのパスタサラダ、ハッシュポテトを毎回夜勤が終わるたびに食べていました。いや〜、あれが楽しみでたまらなかったですね。

③<明けの次の日は休みをとる>

夜勤の次の日は休みをとりましょう。つらい夜勤を乗り越えれば休みが待っているとわかると、それまでの連勤も耐えられたりします。

16時間夜勤であればもともと明けの次が公休になったりもします。
夜勤入り → 夜勤明け → 公休 という感じですね。

でも、8時間夜勤はそうはいきません。明けが公休扱いになってしまうため、次の日に早番が入っていることなど普通にあります。

8時間夜勤をやっている人で、夜勤が苦手な人は、シフト作成者に依頼して、明けの次の日を公休もしくは有休にしてもらうようにしましょう。


夜勤入りの日を楽しくする


とはいっても、やはり入りの日は不安・・・ということもあるでしょう。しかしいろいろな策を講じることで、不安も軽減されます。

①<16時間夜勤、8時間夜勤、自分のカラダにあった方を選ぶ>

特養、老健、グループホーム等、形態によっても違いますし、施設によってもどの夜勤を採用しているかは異なります。

この夜勤の形態は基本的に施設で定めているもので、自分がどうこういって変えられるものではないです。

しかし本当に夜勤がつらいのならば、自分にあった夜勤形態をとっているところに転職するのもアリだと思います。

私はどちらも経験しましたが、だんぜん8時間夜勤の方がラクでした。

8時間夜勤は明けの日は公休扱いになってしまうデメリットもありますが、入りの日の時間も22時入りなので、出勤したらみんな寝ている状態です。
入りが22時なので、その日は一日公休と同じようなものでした。実質、明けの日が公休扱いになってしまっても、相殺される感じで気にはなりません。

8時間夜勤は朝7時に帰れるので、起床介助なども早番に比べれば負担がありません。

16時間は一回の出勤で2日分働けるため、通勤・退勤にかかる時間を一回分削減できます。ただ、ぶっ通しで働くのがキツいので、年をとった身体では無理でした。

どちらにもメリット、デメリットがあるので、自分のカラダにあったものを選択しましょう。

ちなみに、16時間夜勤は必ず仮眠時間を設けることが定められています。たまに16夜勤なのに仮眠がないという施設の話も聴きますが、ブラック・・・というか労基違反なので、そういうところに勤めるのはやめましょう。

②<自分の基地を作り上げる>

夜勤はオムツ交換や巡視などを行うため、意外に移動時間が多いですが、いろいろなことをこなして戻ってくる安息の地(笑)が必要です。

画像1

上のイラストは適当に描いたのですが、私が夜勤をしていた時のだいたいの環境です。モノの置き場所などにこだわり、自分だけの城を作り上げます。

ちなみに私の施設では、他の夜勤者は違う待機場所にいたり、入居者の方のソファーで寝転がっている人など、人それぞれですが、私はこんな感じで狭い場所にこもるのが好きなのです。

主は紙の記録用紙とノートパソコンで夜勤の記録などをして、ノートパソコンは常に入居者の健康・睡眠・離床状態を把握できるようになっています。

後のものはほぼ私物。夜勤の時間を楽しいものにするために工夫していろいろやってます。

夜勤の日の飲み物やお菓子などは、コンビニで好きなものを買うことが楽しみのひとつになっています。

おむつ交換などを終えるたびにここに戻ってきますが、こんな感じにすると、そのたびに一息つけるんですよね。

ショートステイの空き部屋がある時は、そこを使ったりもしました(笑

夜勤が終わって、ここでそのまま朝食食べちゃうのもアリですよ。


夜勤は経験を重ねることで楽になる


新人職員にとって、初めての夜勤はかなり緊張と不安でいっぱいなはずです。

私も初めて夜勤をやった時は、入の日から緊張で落ち着きませんでした。

でも、繰り返しやってくると、自分なりの夜勤の感じがつかめます。

夜勤というのは一人で動くことが多いので、自分のペースでできるようになるんですよね。

不安を解消するためには、早く出勤して前倒しできることを終わらせておくなども良いです。


40歳すぎたら夜勤はやめましょう


『アウトプット大全』や『神時間術』などの著書で有名な精神科医の樺沢先生がYouTubeでおっしゃっていたのですが、夜勤は若いうちならまだしも、年をとったらやめたほうが良いそうです。

私もまったく同意見で、40歳手前というところで勤めていた介護施設を退職しました。今はフリーになっていますが、今後二度と夜勤の仕事をするつもりはありません。


(以下の動画です)

夜勤は手当がつくので稼げるのですが、それも若いうちだけ。

年をとっても夜勤を続けていくことは、お金をもらって自分の身体を傷つけていくことと同じです。

自分が健康だと思っても、その影響は知らずしらずに蓄積されていきます。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。