青凪煌

名前のない、言葉のないものに ひかりをあてるために

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最近の記事

メーデーメーデー

メーデーメーデー 応答せよ この声はあなたのもの メーデーメーデー 応答せよ そのままでいいのかい 正しいかい 無理してないかい 見ないフリをしてないかい 真似していた方が楽かい 変わっていたら生きづらいかい メーデーメーデー 応答せよ 強くなりたいかい 強くなきゃ生きてる価値なんてないかい 弱いままで生きたくないかい 自分に負けたくないのかい それとも自分が勝手にでっち上げた自分に負けたくないのかい メーデーメーデー 応答せよ 僕はここにいる ずっとあなたの側にい

    • 誰にも気づかれない優しさの舞踏会

      電車の音が耳に鳴り響く。 「間も無く高砂行きの急行が参ります。」 電子のアナウンスが知らせる。 黒毛の動物たちは綺麗に整列している。 一点老婆が見当たる。 早朝のプラットホームは普遍である。 70億以上の自我が群がる社会の垣根で 捨てられたゴミ袋が舞い上がる。 人間がもっと恐れる事は誰にも相手にされない事である。 そう聞いた事もある。 生まれてして尊厳を持って生きる事は誰しもの願いである。 車輪が軋む音が掻き消すものは私たちが見失った真実かもしれない。 暖かい介

      • 過呼吸

        心拍数が上がる 体が震え始めて、心が軋む あ、始まった そう自分に言い聞かせたのは これが初めてじゃないから 時々、異常にパニックに陥る 理由がある時もあるが ない時もある 大体の物事はなんとかなる 最も害のあるものは不安そのだと 誰かが言った気がした そうだとしても 本当だとしても 心は今でも軋む、痛む 鎖に繋がれたような気持ちになる 抜け出せない異常事態 治せない病 そんな大袈裟なものじゃないかもしれない でも僕は胸に手を当てて 今、薄い呼吸を無理に大きくしよう

        • 曇天なる空虚感に讃美歌を

          世界は灰色だ 見渡す限りそうだろう 極彩色なんてのは目に悪いだけだ 結局灰色が一番心地がよい 子供の頃は好きな色がみんなそれぞれにあったよな でも結局みんなモノトーンが好きなんだ 落ち着くんだ いや、もしかしたら 諦めてるのかもしれない 黄色になったり、緑になったり、赤になったり、青になったり そんなことしてないで 白や黒 もはやそんな明白にもならずに 灰色でいることの方が楽なんだ 人間そんなものなのかもしれない なんてセンチメンタルなことを綴りながらも 灰色の鉄に

        メーデーメーデー

          ゴミ箱みたいな心

          もう誰にも言えないし、どこにも書けなくて、助けを求めても声が出ないし、誰かが聞いてくれるかわからなくて怖くて、動けなくなってしまったからここに書くことにした。 単刀直入に言う。 死にたい。 息をするだけでもう心に傷がついて、時間がただカチカチと過ぎていくのに耐えられなくなった。 誰かに心を開くたびに、ハエのように叩き落されて、誰にも迷惑かけないように、自分が抱えているものを全部自分で背負って、誰にも辛い思いをさせないように、ご機嫌伺って怯えた手足で空を仰ぐことに疲れてし

          ゴミ箱みたいな心

          6畳半の舞踊

          誰もいない部屋の中で 僕は踊った 狂ったように踊った けど人1人入ってくると 僕はすかさずその踊りをやめた いつからだろう 人の目が見えるようになったのは いつからだろう 人の口が聞こえるようになったのは 僕はいったい誰だろう 踊っていた僕は 思った 僕は僕なのに その僕がわからない だから誰かに委ねるのだ その人が僕をいい人と言えば 僕はいい人だ その人が僕を悪い人と言えば 僕は悪い人だ 空っぽだ、そんなの 何がしたいかい 何を伝えたいかい 君は今、踊りたいか

          6畳半の舞踊

          花は暗闇の中でも咲く

          暗闇の中で咲く花などないと思っていた 花は光を必要とするから でも僕は確かに見た 暗闇の中で静かに咲く花を それは耐え、見て、慈しみ、愛する それは僕の暗闇に花を咲かせてくれた 僅かな光と水を 生きるために必要なその身を 僕に与えてくれた 優しさと悲しみで育ったその花は 散る事を知らない なぜならその花は人の心に 永遠と咲き続けるからだ

          花は暗闇の中でも咲く

          人生という名の星

          星の数ほど人はいる でも宇宙のいたずらであなたに出会った あなたは手が届かないほど遠くにいるのに ずっと側に居てくれた 晴れの日も 雨の日も 笑顔をたくさんくれた あなたは僕の人生を明るくしてくれた その名前にふさわしい人 星の数ほど人はいる でもあなたという星は一つだけ あなたがくれる光は 僕の心を照らした だから僕は決めた ロケットを作ってあなたの元へと行く どんなに遠くても 繋がっている だからあなたにいつか必ず会える その時、僕はそっと抱きしめる それまで僕は心の中で

          人生という名の星

          孤高

          手を伸ばしてみた。 太陽に手の甲が透ける。 初夏の蒼さが滲む。 手を伸ばしてみた。 見えない何かをつかむために。 心の奥底でそっと。 軋む歯車に油を注ぐには あと、どれくらいかかるだろうか。 この悲しみの正体を 僕は知っている。 それは手を伸ばしているからだ いつでも、どこでも 手を伸ばし続けている。 なぜなら、僕なら 誰の手でもつかむからだ。 みんな、手を掴んでほしいだけなのだ。 それだけを望んでいるのだ。 だから、僕は手を伸ばす。 次に手を掴めるまで。 孤独

          雑記

          昨日の夜、帰り道、ただぷらぷらと歩いていたら、笑い声がした。 高らかと笑う誰かがいた。 でも誰も笑ってなかった。 誰だろうと思ったら、自分だった。 自分じゃないけど、自分だった。 そいつは言う。 最近頑張ってるって? 前に進もうとしてるって? 価値あることを見出してるって? とんだ冗談を言うな 俺はいつでも後ろで待ってるぜ お前がそのうち弱くなって希望を失った時をな ゾッとした。 背筋が凍った。 やっと抜け出せたと思った道が堂々巡りの様な気持ちだ。 幸せって蜃気楼

          Fuck everything

          fuck everything

          Fuck everything

          夜明けが最も暗い

          朝、4:00に起きる。 目は覚めていても体は動かない。 外は真っ暗だ。 さて今日1日が始まろうと、太陽が今や遅しと顔を見せようとする手前だ。 鳥たちもまだ眠っている。 そんな中で僕は身体を起こせずにいる。 重い、動かない、立ち上がれない。 起き上がれない理由は知っている。 今日という1日が怖いからだ。 息ができないほど、期待できることがない。 頭の中では、声が鳴り響く。 どうせ失敗する。 どうせうまくいかない。 逃げたい。 雑音が鳴り響く中で静けさを受け止めるほど

          夜明けが最も暗い

          聖戦

          ジハードという言葉はご存知であろうか。 これはイスラム世界の聖戦という言葉だ。 聖なる戦争。 戦争に正しさを求める。 どうだろうか。 正しい戦争なんてあるだろうか。 教室に響く教員の声は、耳を傾けない生徒の目の前で野垂れ死んでいる。 まぁ、教授のせいでもあろう。 こんなつまらん話をするんだから。 けど、この授業の単位は美味しい。 ほとんど何もしなくても貰えるとみんなが口を揃えてるから、大教室A1に生徒が溢れている。 せいぜい話を聞いているの0.1%だろう。 そのうちの一人で

          雑談

          こんばんは、青凪です。 2023年になりましたね。 久しぶりの投稿です。 皆さんの今年の抱負は何ですか? 私は、今までしなかったことをするというものです。 なんでもできることはしたいと思います。 執筆はその一つです。 何かを書く。なんでもいいから書く。 それを続ける。それが種となる。 それが僕の今の気持ちです。 だから今日は、自分の気持ちを書こうと思います。 僕は躁うつ病なのですが、比較的に今は安定しています。 ただ不安と孤独は依然とあり、僕の胸を刺します。 何事にも

          しょうもない愛

          人を好きになる原理は脳科学的に、ただの脳内の電子の反応だという。 簡単に言えばそこに意味はなく、ただ脳がそう反応しているだけなのである。 それに意味を持ち込もうとしているのは、自分が一人では生きていけないからなのであろうか。 悲しみが心を纏う それはそれほど相手の事を想っているから でもそれは本当に相手を想っていることになるのだろうか それとも自分のためにしている事なのだろうか 寂しさを埋めようとしているだけなのだろうか 嫉妬は憎き生き物である それは人を堕落させてしまう 哀

          しょうもない愛

          諸行無常の響きは自分で鳴らした鐘の音

          こんばんは、青凪です。 今日はちょっと日記程度に自分のために書こうと思います。 高校を卒業してから、浪人、休学、休職を経て、社会人半年目を終えました。 それで言える一言は、自分を失ったという言葉でした。 高校生の頃、家庭環境が崩壊して、人生に天変地異が起きてからどんな人間になりたいか、どんな人生を送りたいか、色んなシナリオ、選択肢を考えてきました。 でも、結局行きついたのは、「もう疲れた」の一言でした。 気が付いたら、何もかもを諦める姿勢を取る事しか考えられなくなり、

          諸行無常の響きは自分で鳴らした鐘の音