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夜明けが最も暗い

朝、4:00に起きる。
目は覚めていても体は動かない。

外は真っ暗だ。
さて今日1日が始まろうと、太陽が今や遅しと顔を見せようとする手前だ。

鳥たちもまだ眠っている。

そんな中で僕は身体を起こせずにいる。
重い、動かない、立ち上がれない。

起き上がれない理由は知っている。
今日という1日が怖いからだ。
息ができないほど、期待できることがない。

頭の中では、声が鳴り響く。
どうせ失敗する。
どうせうまくいかない。
逃げたい。

雑音が鳴り響く中で静けさを受け止めるほどの器はない。
だから、布団を被って寝たふりをする。
ずっと寝たふりをする。
でも起きてる。
知ってる。
動かないといけない事を。

でも、理由がない、希望がない、目標も求めるものもない。
失敗ばかりを繰り返してきた過去を振り返って、落ち込むことすらもうない。
なぜなら底についてこれ以上沈めないからだ。

電気のついてない部屋の天井を見る。
過去の自分が蔦のように自分を絡めとる。
動けない理由はそれだった。
背負ってきたものが気がついたら全身で持ち上げれないほどの荷物になっていた。

ヘドロのようなベタついた心で
石像のように硬直した身体で
切り裂くような胸の痛みに
振り解けない過去のみっともない自分を
ただ椅子に縛り付けられて
無声映画を見させ続けられるよう。

これが自分か。
それ以外にはなれない。
変われない。

お前はここにずっといるんだ!

聞こえてくる声はそう叫び続ける。
今日もこのまま布団の中にいようかな…

いようかな…

いようかな…?

嫌だ…

そんなの嫌だ…

このままなんて嫌だ…

悔しい…

もっとあるはず…

こんなのが自分なの…?

皆さんは、反抗期を過ごしたことがあるだろうか。

決め付けられたことに真っ向からぶつかって、自分を通すこと。

自分に向かって反抗してみてはどうだろうか。
声をあげてみてはどうだろうか。

今や遅しと太陽が顔を見せようとしてる。
今や遅しと心の中で眠る声が雄叫びを上げようとしてる。

お…

おき…

おきろ…

起きろ…

起きろ

起きろ!

起きろ!

絡みつく蔦を振り落とせ

ヘドロの心を洗い流せ

石像を打ち砕け

暗かった。
ずっとずっと暗かった夜明け前の人生を。
振り返らなずに走って。

必ず太陽は昇るから。
東に向かってずっと走って。

確かに後ろにあるのは暗闇である。

しかし、前にあるものは光り輝く煌々としたあの陽である。

あなたはどっちを選びますか。

反抗してみませんか。

黙れと。

手綱を取るのは

俺だ。
私だ。
自分だ。

お前じゃない。
過去じゃない。

夜明け前が最も暗い。

だから、起きろ。

さて今日1日が始まろうとしている。

#大切にしている教え

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