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誰にも気づかれない優しさの舞踏会
電車の音が耳に鳴り響く。
「間も無く高砂行きの急行が参ります。」
電子のアナウンスが知らせる。
黒毛の動物たちは綺麗に整列している。
一点老婆が見当たる。
早朝のプラットホームは普遍である。
70億以上の自我が群がる社会の垣根で
捨てられたゴミ袋が舞い上がる。
人間がもっと恐れる事は誰にも相手にされない事である。
そう聞いた事もある。
生まれてして尊厳を持って生きる事は誰しもの願いである
曇天なる空虚感に讃美歌を
世界は灰色だ
見渡す限りそうだろう
極彩色なんてのは目に悪いだけだ
結局灰色が一番心地がよい
子供の頃は好きな色がみんなそれぞれにあったよな
でも結局みんなモノトーンが好きなんだ
落ち着くんだ
いや、もしかしたら
諦めてるのかもしれない
黄色になったり、緑になったり、赤になったり、青になったり
そんなことしてないで
白や黒
もはやそんな明白にもならずに
灰色でいることの方が楽なんだ
人間そ
花は暗闇の中でも咲く
暗闇の中で咲く花などないと思っていた
花は光を必要とするから
でも僕は確かに見た
暗闇の中で静かに咲く花を
それは耐え、見て、慈しみ、愛する
それは僕の暗闇に花を咲かせてくれた
僅かな光と水を
生きるために必要なその身を
僕に与えてくれた
優しさと悲しみで育ったその花は
散る事を知らない
なぜならその花は人の心に
永遠と咲き続けるからだ
Fuck everything
fuck everything