物事の結末を表す土星
こんばんは、アレクサンドリアです。
実家の母が、奈良国立博物館でやっている「空海展」を観に行くとのことで、電話してみました。
「空海展、行くんやってね。友達と?」と聞くと、
「ううん、○○(妹の名前)と。私ももういつ死んでもええように、歩けるうちに行きたいなあと思とって、○○が来てるときにゆうてみたら、一緒に行ったるで、ゆうてくれてな。」と言います。
ちなみに母は今年80歳になり、まだ元気です。
それはいい!妹が一緒に行ってくれるなら安心と思いましたが、数年前は、母は友達としょっちゅうバス旅行に行っていたので、その人達のことを聞いてみました。
「○○さんは今、足の手術して、まだ歩かれへんのやって。」と、以前よく聞いた人の名前を言います。
「そりゃ、元気で歩けるうちに、いろんな行きたいところに行っといた方がいいわ。私もちょうど、最近、残りの人生のこと意識してるわ。」と言うと、
「ほんまはあんたと行きたかったんやけどな。」とポツリ。リップサービスかも知れないし、そういう文化的な趣味は、妹より多分、私との方が合うかも知れないから、楽しさを共有できると思ったのかも知れません。
そんな会話から、母と私はシンクロしていたな、と思いました。
母の場合は本当の終末、私の場合は社会活動の終末ということで、枠をどのように捉えるのかの違いはありますが、終わりという点では同じです。
私はこの夏に、フルタイムの仕事を辞めて、次のステップに進みますが、終わりを意識したからでもあります。
終わりを意識することは、占星術的には土星を意識することでもあります。
土星には色々な象意がありますが、制限や物事の結末も表します。
天体が12サインを一周することを公転周期と言いますが、これは一つのサイクルの始まりから終わりまでを表し、一つの終わりは次の始まりを表します。
土星は、29.5年で12サインを1周します。
生まれてから29.5歳ぐらいで最初のサイクルが終わり、次のサイクルが始まります。ちょうど、自分のアイデンティティ(太陽)を獲得する年齢域でもあります。
太陽と月だけで見る人生は、結末の無い物語であり、太陽の挑戦が最終的にどのようになるかの結果がない、と松村潔先生が書かれていて、なるほどと思いました。
月が生命の出発点だとすると、太陽は人生の目的やアイデンティティ獲得に向けてのチャレンジや発展力であり、土星は太陽のチャレンジが落ち着くところを表します。
物事は何でも、始まりがあれば終わりがあるのであり、身近なところでは、物を広げたら片づける。入社したら退職する。究極は、生まれたら死にます。
ネバーエンディングストーリーという映画があり、私は子どもの頃好きでしたが、本の中の世界での冒険物語で、それは太陽を表していると思います。
原作の〝果てしない物語〟は、前半と後半があり、映画部分を前半とすると、後半では、自分探しの葛藤の末に現実世界へ戻ってきますが、それは土星を表していると思います。
そしてなぜ、最近とくに終わりを意識していたのかなと思うと、私のネイタル土星に、トランジットの木星が近づいていたからだと思います。
土星は、挑戦の結果や現実化を表す天体として、もっと見てみようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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