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【本】こんなん読んだら子供欲しくなっちゃうわ

最近、こちらの本を読んでいるんですがね。

『探検家とペネロペちゃん』角幡唯介 著

著者は人跡未踏の地を旅する冒険家の角幡さん。私は『極夜行』や『空白の5マイル』など究極の孤独の中でサバイバルする姿が好きでしたが、こちらのエッセイは全然冒険じゃない。"客観的に見て圧倒的にかわいい娘"のペネロペちゃんを育てる中で、観察し考察したことを綴ったエッセイです。

実はまだ読み終わってないのですが、めっっちゃくちゃ面白いですね、この本。びっくりしてしまいした。

今ちょうど、「おちんちん」というエピソードを読み終わったところなのですが、この章を要約すると、ペネロペちゃん(1歳7か月)が角幡さんとお風呂に入ったときにおちんちんを指さして「これなあに?」「オトウチャン、おちんちん、痛そうだね!」と言ってきて、ペネロペのその詩的な感性(?)に感銘を受け、性差を無視した父娘関係はあり得ないということを学んだというだけのエピソードです。

思わず吹き出してしまいました。

で、ふと、私にもこれに似たエピソードがあったことを思い出しました。といいつつ私には子供がいないので兄の子のエピソードなのですが。

それは実家にて、母と姪っ子が初めて一緒にお風呂に入ることになったときのこと。年に数回会うくらいの孫と会えてそりゃもうウキウキしまくって朝からスキップしていた母ですが、夕食後、姪っ子に「ばぁばとお風呂はいる!」なんて言われたあかつきには、嬉しさを爆発させて洗い物を全て父に押し付けてバタバタと着替えを取りに行き姪を連れてお風呂に入りました。

母と姪がお風呂に入っていると、中から姪っ子と母がキャッキャとはしゃぐ高い笑い声が聞こえてくるわけです。

私はその声を聞きながら「ああ、これが幸せの定義かぁ・・・。」と缶チューハイ飲みながら酔っぱらった頭でぼんやり宙を眺めていました。

しばらくして姪がお風呂からすっぽんぽんのまま勢いよく飛び出してきて、「ママー!髪の毛かわかしてーー!!」とお嫁さんが居る部屋へ駆けて行ってしまいました。母が「風邪ひくぞ~」と叫ぶのが聞こえました。

すぐに母は私と父にいる部屋へ来ましたが、なにやら笑いをこらえきれない様子でした。

「みぃちゃん(姪)がさぁ~、私のココ(下の毛あたりを指さして)まじまじとみて、『ばぁば、髪の毛おおいねぇ~!』って言ってきた!!!!」

それを聞いて私と父は涙を流して爆笑してしまいました。どうやらお嫁さんはしっかり整えていらっしゃったようで、60近い母の荒れに荒れた無法地帯を初めて目の当たりにした姪っ子はびっくりしてしまったみたいです。

子供って正直で、ものすごく面白いですね。

昼間ままごとに付き合って子守りにうんざりしていた私も、子供いいなぁ・・・と思ってしまいました。

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