小さな成功体験の積み重ね
他人のふり見て
私は地元の経営者団体で経営の勉強を学んで10年になる。
そこでは様々な経営者に出会い、とても学ぶことが多い。
10年間、同じグループで学ぶ経営者はもはや仲間だ。
仕事だけでなく、プライベートのことも話したり、共に過ごす時間も長いため、人によっては家族だという人もいるぐらい人間関係が濃い。
団体での活動を通じて、人となりや仕事ぶりが見えてくるわけだが、なかなか成長が見られない人もいる。
もちろん私が人のこと言えた義理ではないが、変わろう、成長しよう、という気持ちはあっても日々の仕事や生活に追われて、将来のために打つべき手を打てずに時間だけが過ぎてしまったという人もいる。
そういった経営者を見て、私がやるべきことを顧みたり、自社のリーダー職の社員も同じ問題を抱えていないか、投影してみることができ、やはり、それはそれで学びになる。
シンプルに実行あるのみ
経営の勉強をするときに戦略や戦術といった話が必ず出てくる。とても大切なことだ。
しかし零細企業や個人事業主は、そういった大きな話よりも、まずは仕事をする上でのルールを決めて、それに従って粛々と進めることが肝要だと私自身は考えている。
例えば、
電話やメールを受けたら、その日のうちに折り返す
毎週末に掃除をする
毎月の会議日時を決め、必ずその日に行う
毎日、帳簿をつける
毎日、銀行口座を確認する
どれもこれも簡単だ。
まずは「これなら絶対にできそうだ!」ということに絞って1か月やり切ってみる。
それができたら成功だ。
できないイメージを払しょくする
継続力がない人は、「継続するのも才能だから」と言って、自分にはできないと思い込んだりしている。継続が難しいことをやり遂げる人は一握りだが、通常のビジネスを行う上では、特別なことは必要ない。
簡単なことを定期的に実行することが、成功体験の積み上げになり、いつの間にか自信がついて、ひいては会社の信用に繋がっていく。
できたことは当たり前だと思わず、やり切った自分をぜひ認めてあげてほしい。
子供に何かを教える時に、上手くできないことを怒ったら嫌いになって、ますます上手くいかなくなる。小さな成功は小さな喜びとなる。
あなたはできる人だ。
工夫は必要
会社経営をしていると、小さなやるべきことが無数にあるので、それらのタスクを忘れることなく、着実にこなしていく必要がある。
記憶頼みでは上手くいかない。
当社ではダスクのチェックリストをグーグルスプレッドシートで作って、スタッフと共有している。
私はチェックリスト好きで、やり終えた仕事をチェックするのは爽快だ。
ただ先延ばしにしがちな仕事もある。やるべきことをやっていないと、共有しているスタッフにそのことを知られるため、カッコ悪い状況になる。こうしたネガティブな感情を利用するのも工夫の一つだ。
組織力をアップさせる
経営者にカリスマ性があるから、人が集まって、組織が強くなる。
そういうパターンもあるかもしれないが、それは無いものねだりであるし、再現性がない。
リーダーとして、組織運営をするために自分がやっていることは以下の通り。
メンバーに敬意を持つ
成功可能な行動目標(決め事)を立てる
結果をヒアリングする
次どうするか一緒に考える
定期的に行う
人を馬鹿にしたり、見下すような言動は論外だ。そういうことは自分はしないし、またそういうメンバーはチームに入れてはいけない。
リーダーとメンバーの間で、能力や情報の格差は当然ある。どっちがどうであっても、お互いに敬意をもって接する態度は必須だ。
壮大な目標を掲げるのは良いことだが、それに向かって何をするのかを行動レベルに分解する必要がある。何をしてよいか分からなければお互い不安になる。
報連相は積極的にリーダーから行うのがよいだろう。メンバーからきちんと伝えられるのが理想かもしれないが、報連相を待っていて、何もないとそのうち、なかったことになってしまう。
結果を聞いたら、一度、メンバーの意見や考えを出してもらい、自分の方針とすり合わせていく。最終的にリーダーの言う流れになるにしても、一緒に考えるプロセスを通ることで、メンバーにとって自分ゴトにしてもらう必要がある。
1をベースの態度として、2~4を決めた日時でミーティングする。週間でも月間でもよいが、時間の区切りがあることで進捗度合の確認ができる。
スモールスタート、ショートゴール
繰り返しになるが
絶対できることを続けて、小さな成功体験を積み上げることが、自分に自信をつけ、人からの信用を得て、会社が上手く回るようになる。
私は凡人なので、これを繰り返しながら、少しずつ発展を目指している。
個人事業や家業でビジネスをしている皆さん、共に頑張ろう!
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