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酒器のコレクション・入門編【酒器の魅力シリーズ】

酒器を集めること・・


こんにちは!
酒器研究家のちどりです。
当記事にお越しいただき、ありがとうございます。

今回は、酒器の美学/酒器の魅力とは何か?シリーズで、
酒器を集めている(蒐集)
 すなわち、コレクションしている方
 =コレクター(蒐集家)がどのような酒器をあつめているのか?
どのような目線で酒器を集めているのか?
何に、酒器の魅力をみいだしているのか・・・
を述べていく予定なのですが、その入り口・・
入門編となります。

酒器に魅せられて・・
酒器の魅力にとりつかれて・・
酒器をコレクション、蒐集する・・

酒器を集めている方々がいます。

そんな、酒器に魅力にはまってしまった方々の
酒器コレクションについて書いてみようと思い・・・
手持ちの本や雑誌をみなおしていたのですが、
その中で、骨董系雑誌を手に取ってみました。

むむむっ・・・(焦)
 かなりマニアック・・
書かれている内容がいい意味で奥深い~
コレクションも、茶道の茶器のように、形やお決まりがあるわけではなく
コレクターの独自の目線で集めている方も多く・・
知的好奇心がそそられる内容!

それぞれの思いや、考え、美意識など、さまざまです。
・・・が!しかし!
ここで記事として書くには・・
内容が難解・・(超上級編)すぎる!

酒器集めに必要知識か?!


酒器の、特に現代の酒器ではなく、骨董を集める場合
それらの魅力を語られる方の傾向として・・
骨董系専門書や記事でよく目にするのは
● 中国の故事
● 中国や朝鮮半島の場所や景色
● 四字熟語
 中国の・・いや、日本語にもなっている四文字熟語・・
「虎視眈々」とか「一喜一憂」などなど・・。

そして、
● 日本の和歌(短歌や俳句)・・
さらに・・
● 陶芸の各産地別の特徴やら・・
国をこえて・・
● 中国や李朝(現在の韓国)の酒器・・

魅力ある酒器を産む産地別特徴も
このNOTEさんでは、これから記事にする段階で(汗)・・
中国や朝鮮半島の酒器の存在についてもまだでして・・。

酒器のコレクションを解説していく前に、
いくつか、段階をおって記事を書いていく必要あり!
と・・再認識中です。

たしかに・・茶道や華道の世界でも・・
茶碗や花器を語るにも、
お茶やお花の知識に加え、景色や和歌や四字熟語や・・
日本人としての、季節感や色彩感覚、
文化的な知識が総合的にまんべんなく・・
必要とされています。

酒器の世界は・・
それに比べ、なんでもありの世界。
もちろん、お気に入りの酒器で呑んでくれて、酒がうまい=!
でもよし・・と・・
そう、コレクターの方々も、語りはじめるのですが・・。
しかし!
それぞれの酒器ワールドを語りはじめると
人をおもてなしする時の酒器については・・
とか・・
入手した酒器を手に入れるまでの苦労話とか・・

ルールにしばられなくとも、
独自のこだわり・・
酒器哲学・酒器美学をもっている。
やみくもに酒器を集めてるわけではないことが見て取れます。

酒器コレクションについて/分類


なので、今回・・
手にした参考例の記事化は、後日にまわすことにして・・
まずはじめに・・
酒器のコレクションの入門編、
前おきが長くてすみませぬ!

酒器の何をコレクション?


コレクション・蒐集・コレクターの存在・・
コレクションの種類など
ざっとですが、以下のように分類できます。

【A】対象のモノ別

酒器の中でも・・何をコレクションするか?
対象物による分類

1.様々な形態・用途の酒器を集める(時代にかかわらず)
2.酒器の中でも、特定のアイテム(徳利・ぐい吞みだけに絞り)別に集める
・・ 例えば、酒器ではありませんが、そば猪口」や、「豆皿」がスキでコレクションしているようなイメージ・・
3.特定の産地のモノ・素材にこだわり集める
・・例えば、絵付けがされたものだけ・・九谷焼(磁器)にこだわり集めるなど。
4.骨董品・時代モノを集める
・・例えば、安土桃山時代~、中国酒器、朝鮮半島(李朝・高麗)の酒器など。
5.人間国宝や著名な陶芸作家の作品を中心に集める(特に明治時代以降~)
6.若手作家や面白い取組みで作られた酒器など、何か今後に期待できる酒器を集める
7.上記の中での組み合わせ
・・例えば、骨董モノも現代モノも両方集めるケース。

どんな人が酒器コレクター?

【B】蒐集者のタイプ別

誰がコレクターか?という観点からの分類

1.陶芸作家(作り手)自身が、作陶かたわら集める
2.ギャラリーや骨董・古物商・料理人・陶芸評論家など、プロの存在で集める
3.一定の財をなした個人や組織が集める
4.アート・芸術系投資家によるコレクション
5.博物館・美術館の類の、展示や研究を目的とした蒐集
6.プロ以外の趣味で集める
7. 上記の組み合わせ
 ・・例としては、一定の財をなした組織が、アートを投資家としてコレクションする場合など、そのヒト(組織・企業を含む)の立ち位置によって、線引きが難しい場合もあります。

酒器をコレクションする理由?

【C】目的・動機別

1. 趣味(好き・・の延長)
2. 業務・職業・仕事
3. 投資
4. 上記の組み合わせ・・
 例えば、趣味で集めるにも、価値があるものを集める場合や、
職業柄、日本酒造りを生業にしつつ、一定の財産を酒器集めにあてる場合・・
などが具体例です。

酒器の魅力とはシリーズで、
コレクターの酒器への思いなど、
いろいろと語っていきますが、
魅力を語るといっても、語る人の立ち位置により、
魅力の在り処・目線も異なります。

なので、まずはコレクターの存在と立ち位置を整理してから・・
これらの分類をもとに、
次からは、具体的に突っ込んで・・
酒器のコレクションについて
解説していきたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

~Written by CHIDORI ©2024~
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