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本・言葉

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#生き方

「困難という壁に近づきすぎない」

人生、時には困難にぶつかる。いや、困難だらけかもしれない。
ある人がこんなことを話していた。

とかく歯をくいしばって単独登頂を目指さなくてはいけない、と思い込みがちだが、その困難の壁によってはそれが裏目に出ることもある。
かといって初めから簡単に超えられる「柵」くらいのものですら見えた瞬間に動くのをやめてしまう、というのも違うだろう。
困難の壁がどの程度なのか、見極められるその判断力が大事、その

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いかに終わりを全うするか

北尾吉孝氏の「実践版安岡正篤」は安岡正篤の「人間学」を中心に、リーダーがいかに学び、いかに生きるべきかを説いた本だ。

その中でも私が印象に残ったのは、最終章近くの「いかに終わりを全うするか」というくだり。

死に対する姿勢を語る過去の偉人の言葉がいくつか紹介されている。

「人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや。」(吉田兼好『徒然草』)

「人は少壮の時にあたりては、惜

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「あした死ぬかもよ?」

「あした死ぬかもよ?」

3.11、東日本大震災から10年。

いつもと変わらない日常を送っていたあの日、多くの人が突然襲ってきた地震と津波で命を失った。

もうすぐ咲いたはずの桜を見ることなく、この世を去った。

僕はあと何回、桜を見ることができるんだろう。

今度見る桜がもう最後の桜だとしたら、僕は残された時間で何をするんだろう。

今日が人生最後の日だとしたら、残された時間をどう過ごすんだろう。

最後の瞬間、僕は後

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最大の敵は自分

最近、違う2冊の本から偶然同じキーワードを見つけた。タイトルにもあげた「最大の敵は自分」というものだ。

1冊目が「フラット化する世界」。NYタイムスのコラムニストであるトーマス・フリードマンが2008年に書いたベストセラーだ。 

これから個人がグローバルに力を合わせグローバルに競争を繰り広げる「グローバリゼーション3.0」を迎え、個が優位になる時代になると主張した。そして、「グローバリゼーショ

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