テクニカル冴子

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地鳴りのような炊飯器の音

もうすぐ四年が経つけれど、その頃私は短歌を趣味でつくってた。でも完全に無かったことにしていました。 しかしさいきん、短歌について色々思い出してました。ですのでメモにあったやつを抜粋し載っけます。発表したことのあるものは除外してるつもりだけど、混ざってるかも知れない。 蟹味噌を こそぎ取るかの捌きにて わたしとわたし 不和を除いて 丸善で 彼が贅沢したように 湯水の如く あつく 金券 何気ない 雑念の中に ぽつねんと 掛けすぎゆえに 黒くなった肘 くだらない 昆布みた

    • lovepomponchan

      以下、短いメモなど すごいよ👍お野菜食べてるやつ、偉すぎ。私もじきにそっち行きます。 もしももしもアタイが上司だったとして、「お言葉ですが」って部下が言ってきたらどうしよう。だってさ。本来それは、諌めることに対し角を立たなくするための「断り」じゃない。そう機能するはずの「お言葉ですが」は、もはやその目的を成すことはせず、むしろ怒りを表明して、さらには敵意を表明するための言葉になっているじゃない。 元々あるはずだった機能は、全く駆動しなくて、きっとずっと昔はそう作用してたの

      • でっけえでっけえ、ポメラニアンに俺はなる。

        • びっくりだけどね

        地鳴りのような炊飯器の音

          妙子

          妙子はそういって、砂漠の中を歩きました。 たしかに、向こうにいけばあるのかもしれないけれど、もっと楽な道を進めばいいのにと私は思います。だけれど、妙子のそういう、なんというか、難儀なところが好きです。難儀なところが、好きなんです。 そういえば妙子からも、難儀だねって言われました。あれは冬、二人で美術館に行った時のことでした。その時は全然嬉しくなくて、だって難儀って悪い意味じゃんと不満に思いました。今でも、妙子との楽しい思い出よりもそのぽろっと告げられた「難儀だね」ばかり反芻

          もう死にたくなりながらコーヒーを飲まなくて良い

          今、とても感動しています。だから、すぐに、感動の中でここに記します。 私はどうにも、カフェインの多いものを食べたり飲んだりすることがダメです。カカオ分の高いチョコレートやコーヒーを摂取するだけで体調が激悪になります。主な症状は、手の震え、激しい動悸、吐き気、頭痛、不安感、不眠(寝る前)です。 年々ひどくなっています。小さい時はコーヒー牛乳が飲めましたが、今は柔らかな吐き気と頭痛と不安感に襲われてしまいます。 そして書いていて今気づいたことですが、紅茶もほんとは苦手です。まさ

          もう死にたくなりながらコーヒーを飲まなくて良い

          ぽんぽこサーフィンForever

          以下、短いメモなど ぽん…ぽこ… ありがとうございます、いらっしゃいませ、またのご利用お待ちしております、がわかりやすいけれど、コミュニケーションのなかで定型文を使うことに抵抗がある、と言う人が時々現れる。それってホントのありがとうなの?というつまずきを無視できない人たちである。 形骸化した言葉を疑うことも、定型文の存在意義もどちらもわかる。私は概ね定型文に対して疑いの目を向けているが、やはりいつでも感情をつかって、その感情の通りに語っていたら心が破滅するくらい疲れるのが

          ぽんぽこサーフィンForever

          わんわんカーニバル上尾支店

          以下、短いメモなど hoos サービス精神でこんなの人生でないッ!とか初めての気持ちだッ!とか言ってしまいますけどね。これ、盛ってるってよりも、マジで記憶が欠落してるってのが近いんです。怖いのよ自分でも。 とある機会があった時、私をみておそらく深層心理にアクセスして、「演技」の話をされたことがある。私は常に演技がかってるんかしら、と気にしていた時のことでした。日常の中の演技ってなんなんでしょうね〜と言われ、自分のことを真っ先に考えました。人と話した後ぐったりして動けなくな

          わんわんカーニバル上尾支店

          トゥクトゥーン

          皮膚に付着した青の話 旅先で入った温泉でのことである。 平日夜でほとんどお客さんがいなかった。9時過ぎまでいた子ども連れ客が脱衣所に行くと、賑やかさはひとたび消えて静かになる。 ぼーっと湯船に浸かっていたら、1人おばあさんが入ってきた。老婆はタオルを落としたことに気づかぬまま身体を洗いに行った。 視力がそれなりに悪い私には、残像込みでお婆さんが映る。しかしそれでもわかる明らかな銭湯熟練者で、手持ちのカゴには必需品がたくさん詰められていたようだった。マットの上にピンポイントで

          改札機が閉ざした向こうにいこう

          帰る時間がちょっと遅くなっても、運賃が割高になってもこの人と一緒に居たい、と思う時がある。この現象を自分の中に認めた時、温かい感情の柔らかさにゾッとする。つまり温かい感情の無防備さも呪詛性の高さも、全部が自分から生まれる「純粋」すぎる生成物かつ反応だから、ゾッとする。でも、ゾッとしてもいいかと思える相手がいる。それは生きる上で幸せなことなんだなと思う。 こんなことを感じさせるのは、まずもってワンウィークの二人である。ワンウィークとは、早稲田大学お笑い工房LUDO23期に在籍

          改札機が閉ざした向こうにいこう