見出し画像

地鳴りのような炊飯器の音


もうすぐ四年が経つけれど、その頃私は短歌を趣味でつくってた。でも完全に無かったことにしていました。
しかしさいきん、短歌について色々思い出してました。ですのでメモにあったやつを抜粋し載っけます。発表したことのあるものは除外してるつもりだけど、混ざってるかも知れない。



蟹味噌を こそぎ取るかの捌きにて
わたしとわたし 不和を除いて



丸善で 彼が贅沢したように
湯水の如く あつく 金券



何気ない 雑念の中に ぽつねんと 掛けすぎゆえに 黒くなった肘



くだらない 昆布みたいに 唇に つまらないこと つまらないもの



つままれた 頬の隆起を思うなど 課題をしない 時間の浪費



真っ白に 黒い何かで描かれた 多様な形が 文字というらしい



浅間山 LUSHの風呂に マラソンに
爆発 鉄球 私は号泣



再販の 問合せをいま しますから
免罪符って楽天市場?


水換えをしました ガーベラまっぷたつ
うつくしいまま 消えるのは非道


悲しみは楽しくない食事会のよう
毒を心に牙を小指に

冬のよう 冷たいくうきを この肩に
窓を開けてる 角を立てて


木枯しを焦がし征くみち 赤道の 直下そびえる我が両足かな


「酒瓶は石より硬い」
知らなくていいことばかり
春は訪る


友達から単語募ってミニジンつくろうとおもったが、
単語だけ募ってやめた。高校生のころ
てかこん時にレジ袋が有料なったんですよね、時代を反映してます
これも高校生


マジで忘れてたけど短歌本で作品を2つ作って、そこに色々入れてました。ほんとはメモにもっと入ってます。

私と会ったことがある人はわかると思うが、ありえないレベルで内省的で、その内省にボコボコになって生きているわけですが、そんな感じのくせに人生で無駄なことは何一つないと信じて疑っていないところも己の内にある。

こんなにネガティブなのに、同時に制作に対しては「勝算しかない」みたいな気持ちも持っている。私は本当に私に振り回されてるんですが、そういうところが超面白くて、自分でも扱いきれないポジティブな部分がある。
短歌をつくってたぞ!みたいなこと自体否定したい記憶に入ってるんですが、同時に15年くらいかけて、自分の養分に再吸収することを信じて疑っていないです。
だから、結果的にとても面白いと思ってる。
難しいわ…私の心。。










爪先の 神経 つめたい みちあけて
地鳴りのような炊飯器の音








ひさびさに詠みました。
じゃあね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?