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5月29日 伴走開発は言語力が求められる

5月29日ですね。

伴走開発に舵を切りつつある最近です。
おかげさまで引き合いも増えてきていて順調です。


伴走開発をしていると、気づきもあります。自らの改善すべき点や未熟さを感じることもしばしばあります。
例えばkintoneのルックアップとkViewerルックアップの違いを、どうすれば分かりやすく説明するか、とか。


kintoneのルックアップはkintoneの標準機能として知られています。 ルックアップと言う部品を置き、他のアプリの任意の項目と紐づける事で、その紐付けた項目を持つ他のアプリのレコードを自らのレコードに引っ張って来る機能のことです。

kViewerルックアップは、トヨクモ社のFormBridgeに設けられた機能です。FormBridgeで作成したウェブフォーム上で、入力者がkintoneのルックアップのように設定したアプリの情報を任意の項目で紐づけ、そのフォームに任意のアプリの任意のレコードの値を含めて送信できます。


この二つの定義、今、思いつくままに書きましたが、文章で表してもうまく伝わっていません。
システムに不慣れな方にとってははてな?と疑問符がつく説明です。

画面でお見せしながら、ご理解いただくまで根気強く何度もご説明して、ようやくご理解いただけそうです。


これが開発者なら、自らが理解した概念に基づき、設定すれば良いだけの話です。設定し、操作方法だけお客様にお伝えすれば動くはずです。


ただし、伴走開発はそうはいきません。

設定のやり方からご理解してもらう必要があります。構築するのはお客様であり、お客様がこの概念を理解しないことには、伴走開発は終わりません。


どういう表現であればkintoneのルックアップとkViewerルックアップの説明内容としてふさわしいか。どう説明すればお客様の心にスッと入っていくのか。
私にとっても奥が深いです。精進が必要です。


kintoneのルックアップは、kintoneがリレーショナルデータベースである根幹の機能です。ただし、従来のリレーショナルデータベースとは少し違います。

SQL文でJOIN句を使えば自在に結合できるテーブル間のデータ参照が、kintoneルックアップという機能を介することで、よく分かりにくくなってしまっています。

SQL文を操ってデータベースを触ることに慣れた技術者がkintoneをとっつきにくいと感じる最大の点が、このルックアップでしょう。
kViewerルックアップも同じです。


技術者に概念の違いを伝えるのが難しいのであれば、システムに不慣れな方にその事を伝えるのはもっと難しい。
ところが、それを理解して頂かなければ、お客様自身で設定もままならない。
ここに伴走開発の難しさがあります。


どうすれば分かりやすく伝えられるか。
言葉や語彙の選び方も含めて切磋琢磨すべき事はまだまだあります。

AIの台頭は、数理的な概念を駆使して作業する方より、言語的な概念を駆使できる方にチャンスをもたらすという話も聞きます。


だからこそ、伴走開発は面白く、なおかつ可能性があると考えています。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。