見出し画像

【ウーリーと黒い獣たち】#ウーリー家でバーベキュー

いよいよ
ウーリー家バーベキュー大会の
はじまりはじまりー


前回の記事がこちら。
アクーン王とウーリー親子の
感動の再会から
バーベキューの流れが書いています。

べしゃり屋のボーチャの国営放送で
ウーリー家でバーベキュー大会をすると告知された。


アクーン王は
母エミーカを迎えに行った。


1番乗りは
打ち上げ大好きな巫女3人である。

『私たち1番乗りみたい。ヤッタ〜
ギャハハハ〜』
ミーラーがつぶやく。
その声に
ヤーパーがすかさず反応する。

『ミーラーはホントに打ち上げ好きよね〜』

『好きだけど、ヤーパーも好きでしょ?』

『好きじゃねーし、大好きだし!
フーヤも好きよね?』

『まぁ嫌いではありませんね』

どこかで聞いた台詞が
ウーリー家の庭で乱れ飛んでいる。
フーヤが
バーベキューの料理担当になりそうだ。


コチョリーは
前回のタコパの残りを持参している。
『ボーチャから預かった残りのタコがあるから使おうよ!』

ボーチャ
『今日はタコにイカ、とうもろこし、
欲しい人には波DO水にトゥボもあるで。脳を鍛えるという飴、勝負に強くなる菖蒲ご飯なんでもあるで。早い者勝ちやで。定期購読がお得でっせ〜』


ウーリー
『ちょっと待って〜なんでウチの庭で商売してんの?勘弁して〜。カイサーも財布開かない。買う気満々やがな〜ヤメテ!』

カイサー
『ごっつぁんです!』

『ごっつぁんですちゃうよ!ホンマに』

『ウーリーったら、あんなに喜んじゃって可愛いね〜ギャハハハ〜』
巫女3人が声を揃えて笑う。


『ちゃうんですよ。そうじゃないんですよ〜』
ウーリーの悲しむ声が虚しく響く。


そこへヒヤトラーの3人が
黒いモフモフの衣装で駆けつけてきた。

ブラックシーホ
「バーベキューですか!
あぁ、ええですねぇ。賄いですねぇ、今日の日当は出ますか?」

ブラックゼリ
「自分、カレー食べたかったんですけどねぇ」
ブラックシーホ
「カレーは、さっき食べてたじゃないですかぁ」


ブラックオネタが
「今日のミッションは中々難しいかも?
心してかからねば」

並々ならぬ決意を込める
ブラックオネタ。
果たして何をやるつもりか?


そうこうしているうちに
アクーン王の母エミーカと
アクーン王が到着した。


アクーン王
『マミー、いよいよ待ちに待ったバーベキュー。楽しみやわぁ。

エミーカ
『ホンマやねぇ。楽しみ。イヒヒ〜』

アクーン王
『イヒヒって何か企んでます?』

エミーカ
『それは後のお楽しみよ♪』


それぞれが思いを秘めて
バーベキュー大会に臨んでいる。
負けられない戦いがあるのだろう。


ウーリー
『ちょっと待って〜この小さい庭にどんだけ人くるつもり?怖い怖いー
入らへんて無理やって〜カイサーみんなに無理やって言うてあげて!』

カイサー
『オールごっつぁんでーーすっ!!』
親指でグッドポーズを決めている。

リトル・ソー
『パパはいつまでその茶番をやるんだろうね。結果なんてはじめから見えてるのに』


そこへ酔っ払ったシュミクトが
ゴーショーに肩を貸してもらいながら
やってきた。


シュミクト
「ここへアクーン王が来てると聞いたからきたけど王様は来られたのか?ヒック〜ウィ〜吐きそう!吐いていいかな?』

ゴーショー
『いいとも〜』

ウーリー
『コラー!!いいともちゃうわーここで吐いたらアカン❗️そこのバケツに吐いて!ったく〜何やこのバーベキュー大会は?
あー頭クラクラしてきた〜
家の中の冷蔵庫にソーダ水あったな。
あれでも飲んで気持ち落ち着けよ』


家の中に入るウーリー。
冷蔵庫に向かうと
途中の風呂場からシャワーの音が聞こえる。
『何?おい⁉️
誰や勝手に風呂入ってる奴は?』


風呂場のドアを開けるウーリー。


ブラックオタネ
『あ〜4分50秒ミッションノットコンプリートや。今日は誰にも気づかれずに5分間風呂に入るチャレンジやったけど無理やったか〜』

ウーリー
『人の家で優雅に湯船入って何をとんでもないチャレンジしてんねん!しかも、湯船入りながらシャワー出すんやめて!もったいない!』

『私だけが家に入ってんの違いますよ。アクーン王は親子で入って行きましたよ!』


『エエ〜⁉️何、何?怖い怖い。私の家で何やってんの?』


廊下に出ると、
テレビのリモコンを持って炊飯器に入れようとしているエミーカを見つけた。

『ちょっとーエミーカ様何してますの?テレビのリモコンそんなとこに隠すの
ヤメテもらえますか?』

『エヘッ』と舌を出すエミーカ。

『エヘッちゃいますよ!あなたはアクーン王の母親ですよ。ってアクーン王はどこ行ったんや?』


かすかに思い出す懐かしい記憶。
ウーリーは考えた。
『もしや……』

寝室に入って
部屋の電気をパッとつける。

こんもりと盛り上がる布団。
よく見ると半ケツが出ている。
忍び寄るウーリー。
サッと上げた右手を
勢いよくお尻に向かって振り下ろす。
『バッチ〜〜〜ン!!!!』
白桃のようなお尻にヒットした。
『ケツ出とるやないかーい❗️』
『バレたか』と笑いながら
布団から顔を出すアクーン王。


かつて、
ショウナーン王国で
アクーン、ルボン、ウーリーの
親子3人でよくやったかくれんぼである。


かくれんぼの記事です。
良かったら見てください。

柱の影から
羨ましそうに見ているのは
手拭いのタオルで、
ほおかむりしたゲーン王であった。
『こんなに楽しそうなことやりやがって〜呼ばれていないワシは一体どうしたらええんや〜』
と、タオルの裾を斜めに噛む
ゲーン王であった。


ドタバタのバーベキュー大会。
眠らない街ターリキィ国。
どうやら
まだまだバーベキュー大会は終わらない。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?